ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて② そもそも横編みとは?

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みなさんこんにちは。飯島です!

先月のシルバーウィークは気分転換に羽を伸ばし、山と温泉や趣味の釣にと足をのばして来ました(‘ω’)ノ

写真は浅間山へ行ってきたのでUP。。いやぁ良い景色でしたよ~!

これを機に山登りに目覚めてしまい、シューズやインナーを揃えてしまいました(笑)

山へ登ってからの温泉!そしてビール!!完璧なコースで気持ちよく爆睡できました(´▽`*)

さてさて皆様はどんな連休をおすごしだったのでしょうか?(^^♪

 

 

ついつい休み中も、考え事をしてしまうのですが、自然に触れたり、趣味に没頭して気持ちを切り替えることは大事だなと最近あらためて感じています。秋晴れのようにすっきりと気分よく過ごしたいですね(‘◇’)ゞ

週明けの朝礼ではは健康観、体調管理の方法など同僚の皆それぞれの考えを発表し、伺い知ることができました。

こちらの内容は社長のブログをどうぞ~⇒最後は身近な人を大切にしてほしい

 

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さてさて、話を戻しまして。
今回も少しずつホールガーメントの作り方に近づいて話を触れていきたいと思います!

■前回の話にもでてきましたが、ホールガーメント機を作っている某島精機に元々勤めていたこともあり、そこでのニットに関する仕事(企画・パターン・編み・システム)を通して学んだことや考えをこの場を通じて、お話しができればと思っています。

 

一本の糸から

そもそもな話ですが、、、ニット製品は1本の糸からのものつくりと良く言われますよね。
織りの縦横の糸を織込む生地作りとは違って
糸から一目一目のループを作り、絡ませ編み地へと生地へと作り変えていきます。
中島みゆきの“糸”の歌詞とは残念ながら~違うんです(笑)

そこで、もちろんホールガーメントもそうなのですが……今回は基本となる横編み機の糸の動きについて話をしていきたいと思います。

 

そもそも横編機とは・・・

横編機というのは、前後2枚の針床(ニードルベッド)があり、その間を“左右(横)”に
糸(キャリア、キャリッジ)を往復させ、その糸を前後の針でひっかけることによりループを作り、編地を作っていきます。

それを何回(コース)も往復し重ねて編み続けることによって生地が出来上がります。
基本的な話ですが、文字通りこれが横編機といわれる由縁であり回数書きの元となります。
手横編機と機械横編機のイメージ画像

手横編み機横編み 機械

 

横編機では編地の両端(みみ)ができ、端が自由になりますので、目を増減させることで成型、形作りができる理由です。

 

成型についての増目、減目については田沢のブログでも詳しく掲載していますので合わせてご覧ください⇒覚えておきたいニット用語〜増やし目減らし目〜

 

■丸編み機では、円環状に糸が供給されますので、編地は円筒上に形成されます。

筒編みですね、、(丸編みニットは端をカットして整理し生地として巻き直したり、リブ編みなどは筒のままなどで生地販売されています。)

横編みと丸編み 図解

横 丸 編み

 

 

一筆書きで描けますか?

さて、先ほど横編みについて、横編みは糸(キャリア)を左右に往復させるとお話しました。
編み出しから順番に裾側(下側)から順々に編んでいくので、裾側から設計(データ作成・柄組み)していくのが一般的です。

 

まずはこちらをご覧ください。
“前見頃、後ろ身頃、袖“の成型の編図(編柄)外形

成型の外形

“前見頃、後ろ身頃、袖“の成型の編成柄

横編みデータ

上の図は、出来上がりの外形ですが、実際に編まれる動きを下から時系列に示したものが下の図のようになります。

こちらが実際に編機にかけるためのデータ、プログラムになっています。
よく見ると線が繋がっているのがおわかりですか?

 

これが糸(キャリア)が動いた道筋になります。

 

(隙間が空いている箇所は、成型(寄せ、目移し)を行っている個所で、編まずに目だけを寄せています。

目移しを行う際には、編んでいませんので、この目写しが多くなるほど編時間が長くなることになります。。)
糸の往復でループを編み続ける(編み進んでいくイメージ)とお話していますが、図のような糸道がお分かりいただけたでしょうか?

 

一筆書きのように左右に移動して繋がっていませんか!?
糸がどのように動いているのかを意識すると、編機の中でどうやって形を作っているのかがとても理解しやすくなります(・∀・)

■衿ぐり個所など2又に分かれる場合は、もう一本の糸(キャリア)が追加されて編まれていきます。

どこから新しい糸(キャリア)を入れるのか、出るのかを考えたりと、新しい形や柄のデザインを考えるときにはとても重要なことなのです。

 

編地を設計(柄組み)する際には、糸の進む方向を常に意識しなければなりません。
右に行き左に行きと単純な往復ではありますが、成型や組織、さらにはインターシャなど、要素が増えると複雑になります。

 

糸の進行方向で偶数、奇数と進むコースが変わっていくのでどちらに進んでいるのか考えないと、どこかでコースのズレが生じてしまったり、柄間違いがおこってしまいます。
それらをわかりやすくするためにも行って帰っての往復(偶数)で1セットとしたり、編み方によっての管理が必要になってきます。

 

まとめ・所感

今回は、最初ホールガーメントの事を書こうと思ったのですが、ごめんなさい!(笑)
ホールガーメントは成型、目写しのオンパレードとキャリアを多く使いますので、
まずは自分がパターンやデザインをするときに、意識していることを書いてみました!
読んでいただき、企画をするとき、形を考えるうえでの参考やちょっとした意識に少しでもなれば幸いです。

後半は細かな話になってしまい、読みづらかったなぁ、、と反省です(/ω\)
次回はもうちょっとわかりやすく、もう一歩踏みこめたらと思います。。。。。。では。
参考資料・画像
○ニットの基本 繊研新聞社発行 著者 鈴木美和子・徳田貴美江・山川智子・星野衣津子
○自動制御とSESの基礎 (株)島精機

 

過去のシリーズを読みたい方はこちらをどうぞ↓↓↓

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて① ホールガーメントとは?

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて② そもそも横編みとは?

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて③ 手袋からセーターへ

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて④ どうやって一着を編んでいるのか

ニット製品の作り方・種類 ホールガーメントについて⑤ ニットのシステム/企画サポートいたします