麻の特性 ラミーとリネンの違いとは
- 繊維と糸
- 投稿日:
- 2014-07-16
- (更新日:2020-06-19)
こんにちは松井です。
2回目の投稿となります。
最近は大型の台風が来たりと天気が不安定で洗濯物を洗うタイミング
が難しいなと、そんな主婦みたいなことに頭をめぐらしているここ最近です。
さて今回お話しする内容は
夏がいよいよ本番ということで夏に一番活躍する素材
”麻”について少しお話をしたいと思います。
麻は衣料用途に限ると主に2種類挙げることが出来ます
リネン=亜麻(和名) と ラミー(苧麻)の2種類です
この2つの違いも簡単におさらいしてみましょう。
★繊維の長さ
リネン=細く短い
ラミー=太く長い
★糸強度
ラミー=天然繊維の中で一番強力と言われる
リネン=ラミーに次ぐ
★風合い・質感
ラミーはリネンに比べハリコシが強く リネンは比較的しなやか
★繊維の白度
ラミー=白度が強く 光沢が有る
リネン=黄味がかった色合い 光沢はラミーに次ぐ
以上のような感じです
また上記以外にも麻の主な特徴として
水に濡れると乾燥時に比べ6割も強度が増すという大きな特徴もあり
逆に言うと乾燥時は糸強度が弱いということにもなり
春夏物の製品を制作する冬場に
麻の糸は編み立てが困難と良く言われるのは 大きくはこの為です。
余談ですが
昔のニッターさんは麻の糸を編む前日の夜に
お風呂場に麻のコーンをくべて
蓋を外した風呂釜を焚いて夜通し湿気を吸わせるというような工夫を
したりしたそうです。
今でも似たような工夫をされているのはたまに目にします。
麻は扱いに多少癖のある素材ですが
その質感 見た目 雰囲気は他の素材にはない独特の雰囲気が有り
私も好きな素材です。
良くその特性を知り、簡素になりがちな夏のコーディネートに
一役買う 素敵な商品を是非作っていきたいですね