きっと世界一詳しい、ニット起毛加工に使う「チーゼル」の解説

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こんにちは、松嶋です。 大雨に地震と災害が多いですが、皆さんいかがお過ごしですが?

すっかり秋の気候になってきて、秋のおしゃれができてとっても嬉しいです。

秋といえば、私にとっては読書の秋!気になってる本をどんどん読みたいと思っています。

さて、今日はちょっといつもと話題を変えて、ニットにまつわる道具のお話しです♪

ニットの起毛加工に使う道具は実は植物だった!

先日、弊社のある企画を進行中にある写真を見てとっても驚きました。 その写真がこちら☆ 56

起毛するのに使う道具が植物なんて初耳学!でした!

チーゼルってどんな植物なの!?

起毛とは、編地の表面をかいて毛羽立たせること。

編地の表面をかくのに使用するのが、”フラースチーゼル”と呼ばれる植物を乾燥させたものです。

”フラースチーゼル”とはマツムシソウ科に属する二年草なんです。別名でオニナベナとか、ラシャカキクサとも言います。

チーゼル

マツムシ草科(2年草)の植物 和名…ナベナ(ディプサクス)属 約15種類の品種あり!

約15種の中でフラーズチーゼル(FullersTeasel)、別名サティウス(Dipsacus Sativus)及び和名ラシャカキソウ(羅紗掻草)という太く曲がったトゲがある品種だけが、起毛加工に使用する事が出来ます。

よく聞く「アザミ起毛」って何でしょう?

起毛する道具で、世間で一般的に間違って使われている名称があります。それが「アザミ起毛」です。

アザミ起毛機「teasel raising machine」と表記されたものも多いそうですが、Teaselはアザミではなく、これも間違いのようです。

どうして間違って使われるようになってしまったのでしょう?アザミは英語で「thistle」、チーゼルは「teasel」というので、間違って覚えてしまったのかな?と思います。

アザミはチーゼルとは違う植物です。もし、今まで起毛はアザミだと思っている方がいましたら、これを気に、フラースチーゼルを覚えてくださいね♪

 これがチーゼルを使った起毛機の写真です!

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本当にチーゼルがたくさんついていますね!!!びっくりです。

今日は起毛に使用する植物「チーゼル」をご紹介しました。

ニットそのものについてではなく、道具に着目してみるのも面白いですね! それではまた。