ニット製品とEPA 経済連携協定って関係あるの?

  • ニット製品の輸出入

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こんにちは。
丸安毛糸の前田です。
もういくつ寝ると♪♪
2015も残すところ、わずか。ラストスパートです。

さて、ニュースなどで耳にする ”関税”という言葉。

今回は、私の業務に関わる関税とEPA をキーワードに記したいと思います。

色々な協定がある中、今回は EPA,Economic Partnership Agreement 経済連携協定。

難しい経済用語のようですが、私たちのニット業界にも関係あることがあります。

Economic Partnership Agreement 経済連携協定 とは (※ 経済産業省のホームページを参考にしました。)

目的

特定の国や地域同士での貿易や投資を促進する

① 輸出入にかかる関税 を撤廃・削減する

② サービス業を行う際の規制 を緩和・撤廃する

③ 投資環境の整備を行う

④ ビジネス環境の整備を協議する

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私の業務では上記① 輸出入にかかる関税 の部分か関わってきます。

① 関税とは
海外からの輸入品に係り、その財政的目的と、
海外からの安い製品から国内産業を守る目的とがある。

② MADE IN JAPAN であれば、日本の工場からそのまま国内移動で納品されるので、勿論関税はかかりません。
車・お米・乳製品などのニュースで”関税”という言葉を耳にしますが、海外生産品を日本に輸入する時、多くの物に関税がかかります。
そしてニット製品にも関税がかかります。
→メンズ用・レディース用、素材 やアイテムなどを基に細かく分類される税番によって税率が違います。
→各、税番に落とし込んでいった結果、税番は違っても税率は同じ。これが国の統計にかかわっているのかなぁ?

EPA 締結某国で生産しているニット製品を日本へ輸入時、条件を満たすと関税が無税になります。

このメリットを活かすには、条件通りに生産したことを証明する原産地証明書を生産国にて発行後、日本の税関に提出する必要があります。
いつどこの空港から日本のどの空港へ,どの便に載せるのかにはじまり、細かい製品詳細や税番を記さなくてはなりません。
タイプミス含め一つでも違っていると、日本の税関で受領されず適応外でこの制度のメリットを受けられなくなります。
工場さんの協力がとっても重要です。

終わりに

毎回この制度を利用する輸入時には、書類チェック項目が増えるので無事に税関に書類を受理してもらうまで、落ち着きません(笑)
関税が無税 ¥0 になるなら すべて EPA を締結している国で生産すれば!! と思いがちですが、
関税のみが ¥0 になるのであって、地方消費税, 消費税 そしてそして輸入通関手数料 etc は発生します。
海外で生産するという事は、色見本から、出来上がりのチェックの為にサンプル品が行き来するのにかかる運賃・時間が
国内生産に比べ高く、多くなること。日本語が通じない。そして問題発生時に国内のように直ぐ現地いって対処できるか。
MADE IN JAPAN か海外生産か。
関税が無税は大きなメリットですが、デメリットもあります。
その上で
それぞれの生産背景など様々な要素を考慮できる広い知識って大切だな と感じました。

では、また。