ニット作りをとおして思い出すお客様との事
- ニット製品
- 投稿日:
- 2015-09-11
- (更新日:2020-06-27)
皆さんこんにちは、丸安毛糸の中谷です。
9月に入り、涼しい日々が多くなってきました。
こういう季節にピッタリの場所が、上記写真の場所になります。
愛犬のいる私は、いつも外のテラスを使用していますが、
イチョウ並木の景色がとてもきれいで、つい時間を忘れて長い時間を過ごしています。
そんな時、愛犬のしているリードにふと目がとまり パピー(子犬)の頃から
今日まで使い続けているリード以外は使いたくないな~と思いました。↓ ↓ ↓
そう思う理由は、このリードをして旅行にいった思い出や
初めて散歩したときの、思い出等がつまっているからです。
同じように、仕事(ニットつくり)を通して、思い出すお客様との事も
いくつもあるな~と思いました。
今回はニットを通して、あるお客様との思い出をお話したいと思います。
ニット作りをとおして思い出すお客様との事
それはニット作りの中で起きたクレームからの話になります。
もう、十数年前にもなりますが、展示会サンプル作りにおいて
お客様の意図したサンプルに、何回も繰り返し作っても上がらない事がありました。
私自身のニットに対する理解度が、足りなかった事もそうですが
一番の原因は、この程度のサンプルの完成度で良いんだ。という
自分本位な思いが、全てサンプルに表れていた事だということです。
最終的にはサンプル期日が迫ってきて、お客様が海外出張にいく
朝の空港にまで打ち合わせに伺うといった、大変迷惑な状態にまでなってしまいました。
そんな状況の中で、お客様の思いの詰まった言葉が、今でも心の中に残っています。
料理をつくる事と仕事の進め方は共通する。という言葉です。
材料には下ごしらえする順番が決まっていて、火を通している間に
例えばスープ作りをしたりと同時平行した手順も必要であり、
また、完成された料理を想像しながら逆算して手順を踏むことで
自分の思っている料理が、完成するという内容でした。
話を聞いた時は分からない事でしたが、それ以後、仕事を通して少しずつ理解が
深まってきたと思います。
また、この経験を自分だけでなく、周りのスタッフにも伝えていくことで、
その経験を何倍も意味のあることにしたいです。
最後に。
実は1年ほど前にお客様と、当時とは別のブランドで仕事をする機会が出来ました。
この事を覚えていらっしゃるかはわかりませんが、教えて頂いた
料理をつくる事と仕事の進め方は共通するという言葉を思い
お客様との仕事の中で実践するようにしたいです。
それでは次回また。