ニットに欠かせない度目やニット針の位置関係についてご説明致します
- 編み・柄
- 投稿日:
- 2015-07-29
- (更新日:2020-06-27)
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みなさんこんにちは〜 丸安毛糸の田沢です。
暑さが厳しくなってきましたね〜 最近はめっきり、そうめんが主食になりつつあります 揖保の糸のうまさがはんぱないんです^^
さてさて〜 前回はニット針についての記事でしたが、今回も一部ニット針と新たに度目について説明をさせて頂きたいと思います。
リブ出合い、スムース出合いについて
リブ出合い、スムース出合いって聞いたことがある方はいらっしゃいますか?
これは簡単に説明しますと、編む際に「前の針」「後ろの針」がどの位置にあるかを示し、それぞれの針の出合いによって編めるものがかわってきます。
・リブ出合い
別名フライスとも言います。 前後の針が互い違いになる針の出合いを言うのですが、言葉では少し説明しきれないので、
図解します~
この様になります。
この針の出合い方で編める代表的な編は下記になります。
①総リブ
②2X1リブ(2X1針抜き)
図解するとこんな感じです。
2X1リブがこんな風に編まれているのはご存じでしたか?
正式には2X1針抜きリブというのですが、名前の通り2目編まれて1目針抜きされていますね^^
・スムース出合い
別名、両面出合い、インターロック出合いともいい、針が突合せになっている針の出合い方を言います。
針図はこんな感じになります。
リブ出合いとは違って前後の針が突き合わせになります。
スムース出合いで編める代表的な編は下記などです。 因みにスムース出合いですと、針が突合せになっているため、目移し柄なども可能です。
※目移しに関してはまた今後ご説明します~
①1X1リブ
②2X2リブ
③ガーター
こちらも図解してみました。
ガーターは目移しの工程が増えるので下記のような図になります。
実は自動機ではガーターを編む際に目移しされるんですよ^^
手で編むわけではないので、すぐに柄など編まれますが、あの機械の中では目移ししたりと色々と手間がかかっているんですね~
度目について
皆さん度目って知ってますか?(笑)
皆さんご存知の通り、目の大きさ(1目あたりのループの長さ)ですね^^
でもそんな度目ですが、どうやって調整しているかは知ってますか??
SSの丸安毛糸の展示会でもご存じでない方がいらっしゃったので、ここでも説明させて頂きます。
度目は上記でも記載した通り、1目あたりのループの長さです。
では、この長さをどうやって調整しているのか?
それは、針の引き具合の加減によってループの長さが決まります。 こちらも図解した方がわかりやすいので、下記をご覧ください。
赤の破線が針の引きの運動量とします。
このように針の運動量によってループの長さが決まります。
度違い天竺などは針の運動量をコース毎に切り替えることによってあのような編目を表現しています。
※機械によっては同じコース内で度目を切り替える事が可能です。
因みに度目は家庭機、手横、自動機、それぞれで調整する箇所が変わってきます。
家庭機は下記、写真の箇所で設定します。
黒丸で囲んである箇所で度目の設定を行います。
手横は下記、写真の箇所で設定します。
こちらも同様に黒い丸の箇所で度目の設定を行います。
ただ、家庭機とは違い手横はベッドが2枚存在し、尚且つ右行き、左行きでも度目を設定できるので、計4カ所で設定を行います。
※自動機の度目設定箇所はまた次回までに入手しておきます^^;
まとめ
さて如何でしたでしょうか?
実際に自動機を見て頂ければ針の出合いなど直に見ることができますよ!!
というより是非機械を見て頂きたいです^^
因みに僕は見ているだけでも楽しいです(笑)
ではまた~