正しく理解し、あなたも敬語の達人③~間違いやすい敬語~
- 仕事に役立つ豆知識
- 投稿日:
- 2015-06-03
- (更新日:2020-06-27)
こんにちは。営業事務の小柳です。
去年から育てていた新玉ねぎの収穫をしてきました。
去年よりは小ぶりな気がしますが、立派に育ってくれて嬉しい限りです。
収穫後は古民家を借りて収穫際。イエ-ィ
タイ・シンガポール・イタリア・日本・メキシコ?などの料理を舌鼓。
参加メンバーの料理は本格的で尊敬しつつも、私はというと・・・食してばかり!?
あっ、少しは手伝いましたからね!笑
とにかく、新玉ねぎは甘く柔らかくどの料理にも存在感を残してました。
馳走様でした~
間違いやすい敬語
前回紹介しました間違いやすい敬語はいかがでしたか?意外と間違って使っているのに驚いた方は多いのではないでしょうか?
今回も引き続き間違いやすい敬語パート2を紹介しますね。
敬意の対象が不明確となってしまった言葉・表現25選
二重敬語の使用や謙譲語の問題から、会話やメールの中での敬意の対象が不明確になってしまった言葉や表現は、非常に多いと思われます。相手に敬語を使おう、と意識しすぎた結果、かえって失礼なことになってしまう典型的なパターンのものを紹介します。十分注意しましょう。
1. 申されていました
「おっしゃっていました」が正しい表現です。
2. ご拝受いただければ幸いです
「拝」という表現自体が、つつしんで、というような意味を持つ謙譲語なので、相手の行為に対して使うのは間違いです。同様の理由から
× 拝見させていただきました → ○ 拝見しました
× 拝見されましたか → ○ 目を通していただけましたか、ご覧になりましたか
などが適切となります。
3. お客様がお越しになられました
「いらっしゃいました」「お見えになりました」などが適切です。
4. 一緒に参りましょう
「参る」は謙譲語なので、誘った相手も一緒にへりくだる表現となってしまいます。「お伴いたします」や「ご案内いたします」が適切となります。
5. どこへ参られますか
どこかへ行きますか?という確認は「いらっしゃいますか?」や「行かれますか?」が正しい表現になります。
6. ○○様が参られています
これも謙譲語の「参る」を相手に使ってしまっている例になります。来訪者に対しては「○○様がお見えです」が正しい表現になります。
7. 本日は休みをいただいております
「本日休みを取っております」などにしましょう。「いただく」では、自社に対しての敬意となってしまいます。
8. ○○様でございますね
「○○様でいらっしゃいますね」が適切です。ございますは丁寧語ではありますが尊敬語ではないので、相手の名前につけてしまうのは間違いです。
「田中でございます」というように自身に対しての使用や、「営業部の鈴木でございますね」というように自社の人間に対しての使用は、問題ありません。
9. あなたが申されたように
「申す」は謙譲語になります。言うの尊敬語は「おっしゃる」なので、「あなたがおっしゃいましたように」が正しい使い方になります。
話が伝わっているかを確認する時
10. あの件についてうかがっていますか
「うかがう」も謙譲語になります。聞くの尊敬語は「お聞きになる」なので、「あの件についてお聞きになりましたか」が正しい使い方になります。
11. どうぞお召し上がり下さい
召し上がるという尊敬語に「お?になる」をつけたものでなので、二重敬語になります。「どうぞ召し上がって下さい」が正しい使い方です。
12. 花に水をあげる
あげる、というのは「やる」の謙譲語になるので、「水をやる」というのが正しい表現になります。同様に、犬にエサをあげるも、犬にエサをやるが正解になります。
13. おられますか?
おる、は自分がへりくだるときの表現になります。「いらっしゃいますか?」が適切です。
14. どうかいたしましたか?
「いかがなさいましたか?」などが適切な表現です。
15. どちらにいたしますか?
「どちらになさいますか?」が正しいです。いたします、が謙譲語になるので、尊敬語となる「なさいます」のほうを用いるようにしましょう
16. 上司にも申し上げておきます
「上司にも申し伝えておきます」が適切です。社外の人に対して、自分の上司を持ち上げる表現は使わないようにしましょう。
同様に、「外出されています」も「外出しております」になります。
17. 資料をご持参ください
「持参」は謙譲語になるので、相手への用法としては使えません。「資料をお持ちになってください」などとしてください。
18. お客様をお連れしました
「お連れしました」ではお客様ではなく、その報告相手に対して敬意を払っていることになるので注意してください。
「お客様をご案内いたしました」「お見えになりました」などが適切です。
19.お求めやすい商品です
求めるの尊敬語は「お求めになる」です。「お求めになりやすい商品です」が正しい表現です。
20. ご注意してください
「お(ご)?する」というのが謙譲表現になります。「ご注意ください」としましょう。
21. おっしゃられる通りだと思います
おっしゃるだけで尊敬語になるため、「られる」をつけると二重敬語になってしまいます。「おっしゃる通りだと思います」が適切です。
同様に、おっしゃられました、ではなく、おっしゃいました、となります。
22. これで結構でしょうか
結構、はこちらの問いかけに相手がOKを出すとき、つまり相手がこちらに返す言葉になります。「これでよろしいでしょうか」が正しい表現です。
23. 明日は来られますか
「明日はいらっしゃいますか」が適切です。
24. ご覧になられる
ご覧になられるでは二重敬語となります。「ご覧になる」としましょう。
25. ご注文の品はお揃いになりましたか
お揃いが料理に対しての敬語となります。「ご注文の品は、以上でよろしいでしょうか」ぐらいが適切な表現となります。
まとめ
3回にかけてビジネス敬語について紹介してきましたが参考になりましたでしょうか?
発する言葉により印象の善し悪しが変わってきます。
気にする気にしないは個人差がありますが、やはり社会人とし正しい敬語は身に着けておきたいですね。
敬語が正しく使える方って魅力的ですから。
私も長年使ってきた敬語を正すのが難しい限りですが、正しく学び使っていきます。
それでは。