ニット原料を知ると製品作りが楽しくなる(アンゴラ編)

  • 繊維と糸

 

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駅に行く途中にある藤棚

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公園で見たバラのトンネル

 

今年の春は比較的に暖かかく、花の咲くのが早いようで、藤の花は例年5月のゴールデンウィークが見頃ですが4月中に咲いていました。
バラの花も6月の初め頃だと思うのですが、もう満開に咲いています。
そして、台風の発生が早く、件数が多いのも気になります。

 

いかがお過ごしですか、丸安毛糸の田崎です。今回もお付き合いをお願いいたします。

 

今回は見た目ですぐわかる、ふわっとして柔らかく、触りたくなってしまうアンゴラの原産国、特徴、毛の種類、欠点に付いて書いていきます。

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アンゴラ原料

アンゴラ原毛の生産国

アンゴラはアンゴラウサギから採れ、生産国は中国、フランス、チェコなどがありますが、その多くは中国産で品質も良いとされています。

採毛の回数も他の獣毛より多く、年に3~4回刈り取ることが出来、冬の間が毛の伸びるのが早く、その年の一番初めに刈り取った原毛が良質とされています。

 

アンゴラの特徴

毛の色は純白で光沢があり、柔らかく、染色性も良くパステルカラーが綺麗に出せます。

アンゴラの毛は中が空洞になっていて、繊維の比重は軽く、ウールの1/3と言われています。

毛質が空洞のため保温性にも優れ、ウールの3倍の保温性とも言われています。

 

アンゴラの毛はヘアと軟毛の2種類に分かれる

製品を見てすぐに分かるふわっとしたのがヘアで、繊維の太さは30マイクロンくらいでキッドモヘアと同じくらい太さです。

もう一つは軟毛で、アンゴラの風合いのぬめり感があり、ヘアに比べ毛抜けも少なく、繊維の太さは12~14マイクロンと細くカシミより細い原毛です。

 

アンゴラの毛にも欠点がある

アンゴラの欠点はなんといっても毛抜けです。アンゴラの毛は、クリンプ(縮れ)がなく、スケール(うろこ)もすくないので、摩擦抵抗も少ないのが毛抜けの原因になります。

他の獣毛に比べ、毛質が弱く、保温性や吸湿性は良いのですが、静電気が起こりやすく、空洞に細かいほこりが溜まり色がくすんでくることがあります。

毛抜けに付いてはコーディネートなどで目立たなくしてください。

毛質が弱く毛抜けの問題もありますので、連日の着用は避けてください。

 

まとめ

見た目がとてもかわいいアンゴラのセーター、見た方に一番伝わりやすい原料だと思います。

見た目のかわいらしい商品を作る時と、ぬめり感のある風合いの良さをいかした商品を作るときに使い分けてください。

 

最後までお付き合いを頂きありがとうございました。では又、よろしくお願いいたします。