僕のなかのKing of kintは、カシミヤだった!
- ニット製品の取り扱い方法
- 投稿日:
- 2015-03-25
- (更新日:2020-06-27)
会社のデスクも春まっさかり!!
ちょうど一年前展示会で活躍してくれたベコニアの鉢植え、愛情をかけてあげることで綺麗な花びらをつけてくれました。
おはようございます~ 丸安毛糸の福田です。
気が付けば、すでに3月も過ぎ去ろうしている・・・ほうんとうに時の流れがはやい!
今回は・・・
昨年、ブログで紹介しましたカシミヤって洗い込むほど風合いがよくなるの!?続報と
はたしてエクストラファインウールはどうなの・・・今回はそんな実体験的なお話です。
●すでに4シーズン着たおし何度も過酷な洗濯に耐えしのいだカシミヤセーター(ベージュ)
スペック:12GG 2/28 Cashmere100% BG社(紡毛紡績)
●エクストラファインウール紡毛糸を使用したセーター1シーズン着用(ネイビー)
スペック:14GG 2/30 Extra fine wool 100% BT社(紡毛紡績)
この画像をよく見て下さい、本体の編み目が起毛状にならずはっきり見えていますね・・・
しかし、襟元や袖口の編み出しが擦り切れているのがおわかりですか?
お客さまのリクエストもあって、アンダーウエアーように着用しつづけてきた・・・
例えば、私の趣味はカヤック乗りなのでインナー代わりに着用し、パドルを操作する回転運動のたびに袖口が摩擦で
擦り切れてしまう。そしてもっとも運動量が多いアーム脇下でも、擦り切れることなく形成された編み目がくっきりしている。
なぜ、ウールのように起毛状態にならないか? それはウールに存在するスケール(クリンプ)が、カシミヤに存在しないからです!
そして、1シーズン普通に着用してきたエキストラファインウールセーターは・・・
袖、脇下にポッカリ穴があいてますね!! 私はもともと汗っかきなので、起毛され水分を含むことでフエルト状なり
穴が、、、もったいなぁ~ でも、しっかり補修しますけど(笑)
原因は、ウールの毛に存在するスケール! 水分を含むことで、スケールの表面がトゲのように開き
からみあいフエルト化になるところまではわかったが、、、
さらにこんな検証までおこなったみた・・・
糸の繊維長比較~ ふつうここまでやらないが(笑)
いっぽんいっぽん丁寧に糸を解き、綿の状態に戻してみると、繊維の長さがあきらかに違っている!
カシミヤが約40㎜ エキストラファインウールは約25㎜と短い これで、なぜエキストラファインウールに穴が開いたか?
とても繊細な素材で、特殊な紡績で風合いもよいが、ようするに繊維の強度は、長さに比例することがわかる。
まとめ
なぜカシミヤが優れているのか? 業界ではピリング毛玉ができやすいとか、繊細で軽くデリケートだから取扱いに注意しなければと、、、etc
ウールにはスケールがありピリングフエルト化を防ぐために色んな加工を施すが、カシミヤはそんな加工が必要ない!
もちろん高価な素材であるが、保温性と耐久性に優れているので、アクティブなアウトドア―シーンに打ってつけと思う。
やはり、King of kint は、カシミヤですね。
これはあくまでも、実体験に基づいた記録です(笑)
では、素敵な一日を