海島綿とは?!その希少価値をお伝えします!

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こんにちは!丸安毛糸の八嶋です!

さっそくですが、世界各地にはいろんな種類の綿が存在しておりますが、

その中でも今回は海島綿(シーアイランドコットン)について掘り下げていこうと思います。

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世界各地の超長綿

超長綿は海島綿だけではなく、世界各地合わせて8種類存在しております。

それぞれが異なった特徴、価値があり独自の名前が付けられております。

スーピマ綿 ・・・ アメリカ

ギザ綿 ・・・ エジプト

トルファン綿 ・・・ 中国

ピマ綿 ・・・ ペルー

ソ連長繊維綿 ・・・ 旧ソ連

スビン綿 ・・・ インド

バカラット綿 ・・・ スーダン

海島綿(シーアイランドコットン)とは?!

超長綿と呼ばれる繊維の長い綿の中でも、もっとも長い繊維長があります。(写真1番左)

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繊維が長ければ長いほど、糸を作るときに撚りが少なくてすみソフトに仕上がります。繊維が長いと艶、なめらかさ、耐久性も高まります。

また、繊維に含まれる油脂分が他の綿よりも多いため、触った時にぬめり感があり、身に着けた時の肌触りが柔らかいのも特徴です。

海島綿の発芽時期は雨期、開花時は乾期というサイクル。

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過去には世界各地で栽培が試みられましたが全て失敗に終わり、今日その栽培はカリブ海の地域だけで行われており、年間生産量は世界の綿の10万分の1以下なので、希少価値がとても高いのです。

英国王室には「綿製品は海島綿」というしきたりが存在した?!

16世紀末に英国が西インド諸島を領土にした時に、当時の女王エリザベス1世が海島綿の快適な感触をこよなく愛し、シーツやネグリジェなどを愛用されたことを発端に、英国王室では「綿製品は海島綿」というしきたりが生まれました。

1981年にはチャールズ皇太子とダイアナ妃ご成婚記念を祝して海島綿のシーツ、枕カバーを日本から英国王室へ献上したという歴史があるそうです。

今回もお付き合いいただきありがとうございました!!