糸の色はこんな風に決めています。カラーカード色出し SS素材編
- トレンド
- 投稿日:
- 2015-03-11
- (更新日:2020-06-27)
みなさんおはこんばんにちは 松井です
今日は、もうすぐ2016年の店頭用の 春夏の糸のコレクションが完成するので
時々お客様からご質問を頂く
「新しい素材のカラーカードの色はどうやって決めているんですか??」
というところに触れて
私が普段どうやって色を決めているかについて少し記述していこうと思います
決め方その①:フィーリング(笑)
ブログだから格好良いこと書こうと思ったのですが
例えばトレンドカラー や今の市場の傾向を年代別に分析して... などなど
私 正直 あまり気にしていません(笑)
もちろんシーズンのトレンドカラーなどは一応 一通り目は通していますし
その他情報はある程度 キャッチはしていますが
かといって
それを活用して色を決めているかといったら う~ん どうかな?? という感じです 正直
どちらかというと
私は自分が作った糸は 一つ一つとても思い入れが強くて
糸それぞれ 早くこの新しい糸をあの人にお見せしたい!!
という人を
頭にそれぞれたくさん思い浮かべながら作っていて
”あのデザイナーさんは絶対この糸を気に入ってくれるはず”
”あのデザイナーさんならこの雰囲気の糸はこんな色のバリエーションが
あったらきっと喜んでくれるはず”
という ”はず” を自分の頭で幾度も幾度を考えを
めぐらしながら色を付けています
だから、私の付ける色は私らしさとか
傾向みたいなものはなく 素材によって全く違う色付けをします
特徴的な例えとして
この糸は綿と麻の混紡糸で
右と左にトルクを持たせ わざと斜行させることで
表面効果を演出することを狙った糸なのですが
私はこの素材の色は 綿麻という天然素材であることとと 斜向を利用して表面効果を
生むその雰囲気をより 色でも演出を補う為
通常ほとんど、この手の糸は一度 綿麻のナチュラルな色合いを白く晒してリセットして
色付けするのがセオリーなのですが
あえて私は全ての色味を晒さず 生成りがかったナチュラルな色味にオーバーダイで色付けをすることで
どの色も少し濁りを持たせた 深みのある色をあえて演出しました
そして対照的にこちら↓↓
こちらはレーヨンストレッチの素材ですが
先程の綿麻とはうってかわってかなり印象の違う色目だというのは一目でお分かり
頂けると思いますが
こちらは角のある色目を揃えることを意識して
彩度を普段より高く上げることを特に注意を払いました
いわゆる目に飛び込んでくる鮮やかな色 というアレです。
でも、改めて見返してみると
今の私なら、かなり原色に近い いわゆるまっ黄色というようなイエローとか
を加えたいな と思いました。
いかがでしょうか?
私は普段こんな感じで色を決めています
その①とか見出しを振っておいて 結局その①で終わってしまいましたが....(汗)
少しでも多くの方に 「丸安毛糸のBOOKは色が綺麗ですよね」
と言って頂けるよう
これからも 糸作りと同じぐらい 色作りにも思いを込めていきたいと思います
では