ビゴロ染めって知っていますか? トップ染色のあれこれ
- 加工
- 投稿日:
- 2015-02-19
- (更新日:2020-06-27)
どうもみなさんおはこんばんにちは
今年に入ってからまだ1月半しか経っていないのですが
年始を始め 出張が重なったこともあり
体調を崩すことが多く ひ弱ぶりを発揮している松井です
トレーニングをしていても体調を管理出来ないようではまだまだです
さて今日触れていく内容は先日
毎年この時期に年1回 愛知県は木曽川の傍で行われる
ヤーン展に私達 丸安毛糸は初出展を果たし
そのヤーン展の会期中にとある目的で 一宮の近くに位置する豊島紡績さんの染色工場におじゃました際に
見た”ビゴロ染色”についてお話しします
知っていますか!?”ビゴロ染色”
お恥ずかしいお話しですが、私はこのビゴロ染色というもの
名前はもちろん知っていましたし、なんとなく理解はあったものの
どういったものかと聞かれたら 今回の見学前でしたら おそらく説明出来なかったと思います
学生の頃 教科書にも染め方の技法の一つとして記載はあったような気は
しますがあまり気に留めず 読んだ記憶もありません。
このブログを読んで頂いているあなたは如何でしょうか?
知っていますか?ビゴロ染色
まずは百聞は一見に如かずということで下の写真をご覧下さい
では次はもう少し引きの絵で全体をご覧頂きます
こちらです
一見して何となくプリントみたいなことをしているんだと
いうことはこの写真から分かると思いますが
これ何を染めているか分かりますか?
反物?
編地?
違います。
これ全て糸になる前のわたを引き延ばしたものなんです
スライバーなんていう言い方を私達はします。
わたになぜプリントをするのか?
答えはこの下の写真にあります
下の縞のスライバー
その上にあるグレーのスライバー
実はこれ同じものなんです。
この縞になったスライバーを ドラフト...カーディングといった工程を踏み
混ぜ合わせることでこのグレーのTOPスライバーが出来ます
そうビゴロ染色とは
トップ染色の技法のひとつなんです
また、
グレーの濃淡は黒の染料の載る面積で調整を
するように出来ており
染料を載せるロールは数種類 御覧のようにあり、使い分けます
とても面白いですよね。
このビゴロ染 わたから染めて混ぜる方法と
ではどんな違いがあるのか?
それはわたから染めて混ぜ合わせる手法ほ
色にややムラ感あり 均一というより少しまだらな色感が表現され
逆にこのビゴロ染は
ムラ感の少ない 均一性のとれた色味を表現する際に用いられます
ではもう一度確認してみて下さい↓↓↓
如何でしょうか!?
私は今回この設備を改めて見学させて頂き
とても楽しくなり、
現場に立つ多くの先輩方からたくさんいろんなことをお聞きし
勉強させて頂きました。
実際に目で見て触れることの感動と大切さを
また改めて実感することが出来ました
ではまた