ニットの畦(あぜ)編み・両畦編み・片畦編みについて説明します

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皆さん恐らく
「畦(あぜ)」
という柄を耳にした事があるかと思いますが、畦には
「片畦(かたあぜ)」
「両畦(りょうあぜ)」
の2種類があります。それぞれ2つの特性がある事は皆さんご存知でしょうか?

今回はそんな方のために、畦について説明したいと思います。

片畦

一見ゴム編みと似ているのですが、編み方に違いがあります。
ゴム編みは前後交互に編む事によってゴム地が形成されるのですが、片畦は、片側をゴム地で編み、もう片側はタックを入れる編み方をします。それによって通常のゴム地に比べ厚みが出て伸縮性をやや抑える事ができます。
畦は1X1針抜きがベースとなりますが、他にも2X1針抜きの片畦2X2針抜きなどといったように色々バリエーションがあります。
そして一番の特徴が、片側のみをタックするため各面で表情がかわります。タックをした側の方が目が詰まった感じになり、またタックされていない側は目が膨らむ感じになり通称「ぶた目」と呼びます。


一見ゴム地に見えますが、よ〜く見ると特徴的な目になっているのがわかりますね。

下の写真は各面の写真です。


各面で目の様子が違います。
片畦に関してはお客様のご希望にそう面の目面をお選びして頂く形になります。

両畦

片畦同様に、一見ゴム編みと似ているのですが、編み方に違いがあります。
1段ゴム地を編む所までは同じなのですが、両畦はその次に両方の面をタックします。
そのため編み目が立体的で片畦よりもボリュームがでます。
そして両方をタックするため編幅広くなり、片畦よりも左右の伸縮が大きくなります。

また一番の特徴は目が各面ともに同じ目面になります。

片畦同様に、1X1針抜きがベースとなりますが、他にも2X1針抜きの片畦2X2針抜きなどといったように色々バリエーションがあります。

くつか両畦の写真を添付します。
下の写真は両畦の製品の写真です。

下の写真は両畦のニット帽の写真です。

両畦にした事で、編地自体に厚みがあるため、ボリューム感のあるニット帽ができます。
ニット帽のような折り返しのあるデザインには、両畦がおすすめです。

最後に

如何でしたでしょうか?
片畦にも色々種類があり、それぞれ特徴があるのを分かって頂けましたでしょうか?
両畦は片畦と比べると厚みといったボリュームに差がでるので、大きい、ボリューミーなアイテムを作成したいときなどは是非両畦を!!