26年SS 新素材のご紹介
- おすすめ素材・糸
- 投稿日:
- 2025-01-10
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皆さん、こんにちは。
今回は、昨年12月に発表したばかりの春夏素材、4品番を詳しくご紹介いたします!
落綿を再利用した強撚コードヤーン『VINTREK』 / 『VINTREK LILY』
まずご紹介するのは、オーガニックコットン100%の『VINTREK(ヴィントレック)』です。
糸を製造する工程でどうしても発生してしまう綿=落綿(おちわた)を再利用し、天然資源の有効活用に配慮しているエコな素材です。
落綿に含まれる短い繊維(ネップ)を活かし、手間ひまをかけ原料を丁寧に引くことで生まれる、“わざとらしくない自然なムラ感”が最大の特徴です。
強撚のコードヤーンに仕上げたことで、春夏にもぴったりな、ナチュラルな雰囲気となっております。
『VINTREK LILY』は、VINTREKのリリヤーンです。
中空のリリヤーン構造により、通常に比べ軽く仕上がります。
重くなりがちなローゲージニット用の素材としても、快適な着心地が実現できます。
『VINTREK』/『VINTREK LILY』ともにご留意事項として、ナチュラルな雰囲気を残す為、綿カスが残っており、ネップや地色に染め残しなどが有る場合がございます。
特殊スラブヤーン『REVERSE SLUB OGCO』/ 『REVERSE SLUB LILY』
次にご紹介するのは、オーガニックコットンを使用した特殊スラブヤーンの『REVERSE SLUB OGCO』です。
下記の通り、通常のスラブ糸は糸の細い部分の割合が多いのですが、『REVERSE SLUB OGCO』は糸の太い箇所(スラブ)が多い形状です。
こうした特殊糸の形状により、膨らみが多く軽い、絶妙な透け感とナチュラル感が特徴です。
『REVERSE SLUB LILY』は『REVERSE SLUB OGCO』のリリヤーンです。
リリヤーンタイプは、スラブの膨らみがより際立ち、凹凸が表情豊かな仕上がりです。
『REVERSE SLUB OGCO』/ 『REVERSE SLUB LILY』は、デニムライクカラーもご用意しております。
デニム生地を織るために使うインディゴ染めの染色方法の一つである“中白染め”を行うことで、糸の芯まで染めず、中の芯部分が白く残ることでデニムライクなカラーに仕上げました。
こちらのデニムライクカラーは、色落ちしません!
通常、デニム生地の染色は色落ちを前提にしていますが、藍染ではなく反応染料を使っているため色落ちしません。
あくまで糸なので、色落ちを心配せずに、ご利用いただけるのも最大のポイントです!
結び
筆者の個人的な一押しは『REVERSE SLUB LILY』です。
春用のセーターにご利用いただいた製品を拝見する機会がありましたが、スラブの膨らみがぽこぽことしていて、全体的にもちっとした可愛い雰囲気とナチュラルさが合わさって非常に素敵でした!
今回ご紹介しました新品番の産地に赴き、取材した内容をまとめたプロローグも合わせてご覧いただくと、より糸の魅力を体感いただけると思います。ぜひご覧ください。
気になる品番がありましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。