お悩み解決!!ノースリーブの袖口パーツについて
- 仕事に役立つ豆知識
- 投稿日:
- 2024-12-26
- (更新日:2024-12-19)
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こんにちは、製品部の小林です。
今日は、袖口の始末についてのお悩み解消に向けたブログです。
先日お客様と、ノースリーブの形で肩の立ち上がりが気になり困っているとの問い合わせがありました。
みなさんでしたら、どのような修正をされますか?
私からご提案した修正方法を2点、こちらでご紹介させていただきます。
お悩み:肩パーツの立ち上がり
まず、気になるサンプルの仕様について、身頃が天竺、袖口のパーツは総針組織でした。
なぜ、立ち上がりが発生してしまうのかというと、身頃と袖口のパターンのパーツの長さがあっていないことが考えられます。今回の形は、天竺組織の身頃に対して袖口の総針テープの長さが長いのが原因のようでした。
また、天竺と総針の伸縮性の違いも関係します。
総針は天竺とくらべて伸縮性がなく、より立ち上がりやすい状態でした。
提案①袖口のパーツをリブにする
リブにした場合、総針と比べて伸縮性がありますので、肩に沿わせることが可能です。
さらに、度目を肩先の方だけ詰めてあげれば完璧です。
デメリットとしては、総針テープと比べ編み地の線が目立つ為、若干カジュアルな印象に仕上がるということです。
提案②袖口パーツを総針のまま、引返しを入れる
総針テープの仕様のまま、引返しによるカーブを入れることにより、肩に沿って立ち上がりを防ぎます。
デメリットとしては、引返しの線が入ることや、カーブが緩やかではなく、カクカクとしている点です。また、総針に引返しを入れる仕様が対応いただける工場と、いただけない工場とあるかもしれません。
まとめ
こちらご提案したところ、お客様はリブパーツに変更されました。
どちらの方法も、袖ぐりのパターンと付属パーツの長さが合っていることが前提となります。素材によっては、付属パーツの方を少し短くして、伸ばしつけすると綺麗に仕上がります。
私が思いついたのはこちらでしたが、他にも方法があるかもしれません。
もし、良い方法がありましたらぜひ、教えてくださいね。