手漉き和紙にふれる。紙の神様に会いに。

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こんにちは八木です。今回は、糸とはちがうお話しです。

岡太神社・大瀧神社

全国で唯一「紙の神様」が祀られている神社「岡太神社・大瀧神社」。  

福井県越前市。いまから約1500年前、この村に流れる岡太川の上流に突如として、それはそれは美しい姫が現れ村人にこう話しかけた。 「この村里は田や畑が足りなくてさぞや生活に困るでしょうが、この村は清らかな水に恵まれている。これからはこの水で紙を漉いて生活するといいでしょう。」 と語って紙の漉き方を伝授したことが越前和紙のはじまりと言われてます。

手漉き和紙 滝製紙所

2024年11月。

この越前市で越前和紙の大紙を手漉き和紙で製造している 「滝製紙所」さんの工場見学をすることが出来ました。

流し漉き

簀桁(すげた)で和紙の紙料液(水と楮とねりを混ぜたもの)を漉くい、縦横に動かし繊維を絡め合わせる漉き方です。

溜め漉き

和紙の紙料液(水と楮とねりを混ぜたもの)を簀桁(すげた)の上に溜め、水が下に落ちるのを待って紙の層を作る漉き方です。

「溜め漉き」の創作和紙の作成途中です。漉いた和紙に、ノズルから出る水を巧みに操って柄を入れていました。強弱があり美しいです。

水玉を落として、更に柄を加える。簡単なようで簡単でない。水玉の大きさ調整とか、どこに飛ばすか、飛ばしたい所へ飛んでくれるか、長年の感覚とセンスですね。

このままだと和紙に穴が空いた状態になるので、最後に更に、水と楮とねりを混ぜたものを注ぎます。

乾くと、このような仕上がりになります。和紙は温かみがあり見ているだけで気持ちが穏やかになりますね。この機械的ではない凹凸がほっとさせるのでしょうか。

他にも美しい和紙が沢山ありました。

まとめ

滝製紙所さんの工場内と周りの何とも言えない澄んだ空気や佇まいが尊く感じたのと、ものづくりは面白いと感じ、記事にしました。

滝製紙所さんに「ブログに載せていいですか。」とお尋ねしたところ快く承諾して下さり感謝しております。

滝製紙所|越前和紙

日本のものづくりの魅力が伝わると嬉しいです。