皆さん、こんにちは。井野です。

個人的に、時間の暇つぶしでついついTikTokを見てしまうのですが、欧米のコンテンツでちょこちょこ目にするな~と思っていたトレンドの一つにオールドマネーなスタイルがあります。今回はこのトピックを深堀りしたお話をしていきたいと思います。

オールドマネー vs ニューマネー

元々の意味は、何世代にも渡って受け継がれた資産や地位を保有する良家の富裕層を指すのがオールドマネーという言葉ですが、こうした富裕層が着用しようなルックを真似たのがOld Money Aesthetic。象徴的なのは、ダイアナ妃やアイビーリーグルック、優雅な乗馬の時に着用するPoloなどなど。対して使われる言葉が、ニューマネーで、比較的短期間で一気にお金持ちになったような人たちを指します。ニューマネーの象徴的な例としてよく上げられるのが、カーダシアン家などで、かつては、彼らが着用していたような、分かりやすいロゴや派手なファッション、ストリート系ファッションがアメリカを始めとした若者の間でラグジュアリーのテイストとして認識されがちでした。しかし、段々とそういったファッションが真似され始めて差別化が難しくなったことで、ニュートピックとしてオールドマネースタイルが対抗で出てきたと言われたりもしています。

オールドマネーが流行った背景とは?

また、オールドマネーが流行った理由は様々な理由が飛び交っています。シーズンを超えて長く着用する意識が強くなってきたことからクラシックなテイスト好まれるようになったこと、ノスタルジックなテイストを好むZ世代から支持を得ていること、はたまた、不景気の中、富裕層の生活はできなくても、LOOKだけは真似ることができるから楽しもうという流れがあることなど。昨年急にトレンドとして台頭したQuiet LuxuryをOld Money Aestheticという形で引き継いだという見解もあります。

まとめ

環境を配慮した視点から、長くタイムレスなアイテムを着用していこうという考えや、そこから派生して、上質で人にも優しいアイテムを好む流れを組み込むことで、今の時代を上手く取り込みつつ、かつてのファッションが注目されている様は、リバイバルと現代ファッションの上手い具合の融合を感じました。これからも興味深いトピックを紹介していけたらと思います。それでは、また!

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井野芙月

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記事を書いた人

アメリカの大学でファッションデザインを学んだ後にニューヨークで働いていました。皆さんとはまた違った、私自身の目線で情報を発信していけたら嬉しいです。

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