こんにちは。丸安毛糸の住吉です。

今回はバルキーアクリルの特徴について学んでいこうと思います。

アクリルとは石油由来のアクリロニトリルを原料とする合成繊維で、ポリエステル・ナイロンと並び3大合成繊維の1つと位置づけられております。
アクリルの特徴は、柔らかくボリュームがあり保温性に優れていることから、ウールの代用として使われることが多い素材です。

アクリルの種類にバルキーアクリルがあります。このバルキーアクリルを使用すると、膨らむ糸になるのです。バルキーアクリルとは収縮する繊維と収縮しない繊維を混紡し、染色で熱処理を行うことで繊維が収縮し、糸に多くの空気を含むように加工された糸です。糸が収縮して膨らむので、染色前後では糸の太さが変わります。同じ重さで、糸が縮れて膨らみ(糸が太くなる軽くなったということなのです。

嵩高が増し、より軽く、より保温性に優れた柔らかな糸がバルキーアクリルの特徴です。

バルキーアクリルも細かく分けると、ハイバルキー、ハイハイバルキーがあります。

その違いは染色時の収縮率にあります。ハイバルキーよりハイハイバルキーの方が膨らみます。

アクリルの染色にはアクリル繊維用のカチオン染料を使用します。耐日光堅牢度や洗濯堅牢度に優れ、色が鮮明で発色性が良いのが特徴です。

同じ番手でも、加工前と加工後を比較してみます。

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明らかに糸が膨らんでますね。

丸安毛糸の素材でバルキーアクリルを使用している人気の素材はこちら。

BALLOON【バルーン】シリーズ

https://www.maruyasu-fil.co.jp/departments/monteluce/yarn-collection/674

メリノウール(ファインウール)とバルキーアクリルをブレンドした糸で汎用性に優れた素材です。

番手、ストックカラーも充実して大変人気の素材です。

BALLOON COTTON 【バルーンコットン】シリーズ

https://www.maruyasu-fil.co.jp/departments/monteluce/yarn-collection/772

コットンとバルキーアクリルの混紡糸です。

バルキーアクリルを綿とブレンドすることで綿100%に比べ糸の膨らみに富み,重さも軽く仕上がります。

以上、バルキーアクリルの特徴と素材の紹介でした。

それではまた。

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住吉正明

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