こんにちは。八木です。

先日私のふるさと北陸へ素材探しと開発の旅に行きました。

そこで学んだことを少しでもこちらのブログを読んでいただいているみなさんにも共有できたらと思い、今回は「仮撚り」についてお話ししたいと思います。

まずはじめに

北陸は合繊(合成繊維)の一大産地です。

元々は天然繊維の絹で栄えていましたが、不況をきっかけに絹を模したレーヨン(人絹)を開発、その後合成繊維の開発に移行したとされます。

「仮撚り」とは

「仮撚り(仮撚加工)」とは おもに先ほど紹介した合成繊維(ポリエステルやナイロンなど)の長繊維に一旦撚りを掛けたうえに熱を加え、撚りを戻す工程を行う加工です。仮に撚りを加え、戻すことから仮撚と呼ばれるそうです。

「仮撚り」を行うことで何が起こるのか?

この加工は原料(合繊繊維)の熱可塑性を利用し糸に捲縮性を与えます。

糸に捲縮性が生まれることで、かさ高になり弾力性や伸縮性のある糸になります。

このように膨らんだり伸び縮みすることで、保湿性や着心地のよい衣類になっていくのですね。

【写真↓】仮撚り加工後の糸の膨らみは驚くほど違いますね!

「仮撚り」の種類

「仮撚り」には加工方法の種類があります。

「フリクション方式」「ベルトニップ方式」「PINタイプ(スピンドル)方式」といって、簡単に言うと撚り戻す部分の機械がそれぞれ異なります。詳しくはまた別にお話ししようと思っています。

丸安毛糸の「仮撚り」素材

Proof PLUS ECO stretch プルーフプラスエコストレッチ – MONTELUCE ヤーンコレクション | 丸安毛糸株式会社 (maruyasu-fil.co.jp)

膨らみと弾力があり、糸の引っ掛かりも少ない素材です。

度目を詰めればフォルムを出す製品づくりにもぴったりです。

まとめ

今回は「仮撚り」について簡単にご説明しました。

繊維の理解を深めるきっかけになれたら幸いです。

ではまた!

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八木 由紀子

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記事を書いた人

こんにちは。
食べること、笑うこと、銭湯、旅、自然、ものづくり、美容、ヘルシーな生活が好きな八木です。テキスタイルデザインの経験もあるので、素敵なテキスタイルを見るとわくわくします。

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