LOEWEのコラボレーションから見る、伝統とモダン・クラフトマンシップとサスティナビリティの融合の可能性

  • 海外情報

2

皆さん、こんにちは。井野です。

昨今では、ハイブランドのコラボレーションをとても多く見かけますよね。特に、LOEWEはジブリとのコラボレーションなど記憶に新しいかと思います。中でも、京都を拠点に活動する陶芸家デュオのフジタ・スナとのコラボレーションアイテムが2023年11月頃に発売されましたが、このキャンペーンがカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル2024のLuxury & Lifestyle部門にて初の受賞を遂げたと注目を集めており、Forbesで取り上げられていたので、少し内容をご紹介します。

カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルとは

通称カンヌライオンズと呼ばれるこの広告賞は、カンヌ国際映画祭が開催されるフランスのカンヌ市で開催されたのが始まりですが、今では各国で開催される世界最大級の広告・コミュニケーション関連のアワードだそうです。その数あるアワードの中でも、今年新設された部門がLuxury & Lifestyle部門で、ここでLoewe x フジタ・スナのコラボレーションキャンペーンが受賞を果たしたそうです。

コラボレーションのポイントは?

カンヌライオンズの審査員たちは、伝統的な職人芸(クラフトマンシップ)と現代的なデザインの融合、文化とサスティナビリティへの貢献に対して高く評価しています。クリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソンはまさしくこの要素の視点を持ってLOEWEの商品に反映させてきたそうです。

職人芸とサスティナビリティへのアプローチ

LOEWEではカーボンフットプリント(商品のライフサイクルにおける二酸化炭素排出量)の削減やサプライチェーンの透明性向上など、サスティナビリティへの強化を行っており、このフジタ・スナとのこコラボでは、それを体現したものとなっています。フジタ・スナで描かれる作品は、自然観察により得られた世界観が源になっており、様々な動植物がモチーフになっています。この自然に対するリスペクトと日本の伝統的な陶器の技術、これらを上手くLOEWEの現代的ファッションデザインへ落とし込むことで、見事に融合させたということです。

まとめ

一見すると、交じり合うのが難しそうな要素を華麗に交錯させて仕上げたLOEWEの世界観は、これからのファッションの未来を見せてくれているように感じました。それでは、また!

※今回の商品画像は、公式サイトより引用させていただきました。