4つのB/Lの特徴
- ニット製品の輸出入
- 投稿日:
- 2022-10-24
- (更新日:2022-10-21)
こんにちは。
ニットの冬物はふわふわで実重量よりもカサ・容積重量が大きくなるので海上輸送に頼らざる得ません。
今回は、海上輸送にでてくるB/L(Bill of Lading ) 船荷証券の役割4つを挙げたいと思います。
1. 受取証
輸出地で船会社が貨物を受け取った事を意味します。貨物受領書の役割があります。
2. 有価証券
B/Lは、それ自体に財産的価値を有する有価証券でもあります。
航空便輸入のAWBは有価証券の意味はもっていません。
※余談ですが、私はB/Lの原本を手にすることがある場合、金額の大小に関わらず一時保存として経理の金庫に預けます(笑) 現在では、B/L原本発行ではなく、SURRENDERED B/L発行が多いので金庫に入れる機会はほとんどないですが..
3.流通性
裏書をすることで、権利を譲渡することができます。
L/C決済の場合、このB/Lが担保の役割をしています。
この場合、B/Lは輸出者~銀行~輸入者へと渡ります。裏書で権利者が変わる譲渡機能があり流通性があります。
4.貨物引換証
輸入者が貨物を引取るときに必要になります。
B/Lは、指定された港、正しい権利者に荷物を引き渡すための有価証券であり、B/Lがなければ、貨物の引き渡しを求めることはできません。
5.終わりに
上記、2の部分では有価証券機能のないSURRENDERED B/Lが出てきました。
こちらは、L/C決済時の銀行担保対象でないので事前にチェックが必要です。
では、また。