カールヤーンとは?|ファンシーヤーンの豆知識③
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- 投稿日:
- 2022-03-11
- (更新日:2022-03-10)
こんにちは、片野です。今回はファンシーヤーン(意匠撚糸)の一種「カールヤーン」について説明します。
カールヤーンとは?
カールヤーンとは写真のような形状の糸です。糸が部分的にトゲトゲしているのが見えますでしょうか?
カールヤーンは糸の形状の角にあたる糸に追撚を入れ、いわゆる”ビリ”をデザインとして抑え糸で留め 角状の形状を保持したファンシーヤーンです。
※ビリとは糸に撚りが強くかかると真っ直ぐにならず、糸を巻き込んでしまうことです。
カールヤーンは別名「角糸(つのいと)」と呼ばれることも。
糸が溜まっている部分が角のように見えますね。
ちなみに、英語ではスナールヤーン(SNARL YARN)という表現が一般的です。
カールヤーン単体でも使用ができますが、ストレートの糸とプレーティングなどで交編することでより、ニットの表現が奥深くなる糸です。
コットンのカールヤーンを作りました!
23年春夏向けの素材が完成しました。
素材名は「ムスキオ」です。綿とナイロンで構成されたカールヤーンです。特徴は番手1/13というファンシーヤーンでは細めの設計にしているためミドルゲージでもローゲージでも使用できる、とても使いやすい番手になっています。
交編編地のご紹介
春夏の人気素材クインテット 1/6.3(綿100%)とプレーティング編みをしました。ミント色の糸がムスキオ、パープルがクインテットです。
ストレートやテープ形状の糸と組み合わせることでシンプルな編地でも、カールヤーンが入ることでスパイスを加えることができます。
最後に
今回はカールヤーンのご紹介をしました。柄編地のアレンジに是非加えていただけたら嬉しいです。
それではまた。
画像引用:https://www.etsy.com/sg-en/listing/772059271/blue-snarl-yarn-on-mini-bobbin