世界のニットシリーズ ペルーニットについて

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皆様如何お過ごしでしょうか?
コロナも一旦は収まり緊急事態宣言、重点措置が全面解除となりました。
お買い物したくてウズウズされている皆さんいよいよですよ!

という事で前回、世界のニットシリーズとしてシェットランドウール(ニット)を御紹介させて頂きましたが、今回は南米ペルーのニットを御紹介したいと思います。画像は手編みの風景です。このような光景が良く見られるようです。

ペルーセーターとは?

日本の裏側、南米ペルーではアンデス文明で染色、織物は非常に発達しており動物柄などが有名ですがニットの歴史は浅いようです
富士山より高い高度4000M級の山々が連なるアンデス山脈で家畜として飼われているアルパカがとくに有名です。

ペルーと言えばアルパカ

アルパカは柔らかく、シルクのような光沢、温かさ、軽さ、滑らかな感触など他の獣毛にも勝るとも劣らない品質を持っています。その子供(ベビーアルパカ)は特に柔らかく最高級とされています。
ベビーアルパカ

毛糸用には繊維を長くする為に2年に1回刈り取った毛を使用しています。(織物用には1年に1回刈り取りの事)

またウール(羊)に関しましてもペルーのウールは他産地に比べ軽くてボリュームがあるのが特徴です。
ペルーの放牧

その為にカウチン風ジャケットなどの目付の掛かる製品も空気をたくさん含むことで軽くて暖かい物となります。

 

ナチュラルカラーと旧式紡績機

ウールのナチュラルのカラーを使用しており糸で染めたベタ色には無い味わいが有ります。
旧式の紡績機を使用した(糸番手は1.2番手、2番手、4番手の3種類が中心)糸となる工程もペルーウールの独自化に繋がっています。(他国での再現は非常に難しいとされています)
また手紬(つむぎ)の工程も現在も残っており、希少化に繋がっています

この糸を家庭機、手編みで製品化されています。その後井戸水で洗って、裏返しにして草の上や地面の上で干されます。その後は針金のたわし状のブラシで擦られ起毛、風合い出しとなり一枚のセーターとなります。

日本人の教育が原点

セーターとしての起源は50年ほど前に日本人がペルーのインディオと交流し、ニットを貧しいインディオの現金収入の糧とする為に指導員を派遣し、技術を教えた事がニットセーターの始めと言われています。
その為に従来インディオが来ていたのではなく、販売する為に初めから作られたニットとなります。
現在も家庭機も有りますが手編みが主流であることは変わりません。現在もその日本の会社はペルーからニット製品を輸入しているそうです。
品質もばらばらで民芸品的であったニットが今では日本の厳しい基準をクリアする高品質なニットが生まれています。

 

以上南米ペルーにニット作りに日本人が深く関わっているというお話でした。

それではまた!

引用元 https://media.urban-research.jp/article/fashion/136960/

    http://www.nakayama-inc.jp/goods/peru.html

    http://www.freaksstore.com/news/2017/09/post-116.php