斜行する糸でリリヤーンを作ってみた
- 繊維と糸
- 投稿日:
- 2021-07-16
- (更新日:2021-08-30)
皆さん、こんにちは。
素材部の沓澤です。ジメジメと雨の日が続いていますが、梅雨明けももう間もなくですね。
今回は題名の通り、斜行する糸でリリヤーンを作ってみました。
斜行って何なの?と思った方は先にこちら↓のブログをご覧ください!
元糸に使ったのは八木のブログにも登場している30/1 クレスタ↓です。
<クレスタの特徴>・・・綿と麻の混紡糸で綿は米綿を使用。単糸でS撚りZ撚りをそれぞれ持っており、その使い方によって様々な表情のテキスタイルが表現可能です。また色合いにも工夫しており、麻特有の原着の色味を利用し、その上から染色を施すことで天然素材の質感に合う深みのある色を表現しています。
ヴィンテージのサーマルニットのような雰囲気とメンズの無骨なイメージを掛け合わせたような編地にしたいと考え、クレスタのZ撚りで作製をしました。
結果的に出来上がった編地はこちら↓
<拡大画像>
30/1クレスタZをリリヤーン加工し、出来た番手は1/9.5。あえて7G-1Pガーターを度甘で編み、縮絨で目を詰め立体的な表情を作るようにしました。
<参考画像>
このようなヴィンテージ感の強いアイテムには非常に向いていると感じます。編地の厚みがあるので同様に重さも出てしまいますが、メンズのヘビーオンス的なインナーは個人的に大好物なので逆にいいんじゃないかと思ってしまいます(あくまで自己満足ですが)
まとめ
斜行する糸で斜行するリリヤーンを作ってみましたが、実際にやってみてどのような編み方で、どんな仕上げ、どんなアイテムを連想するかが大事だと改めて実感します。
あくまで参考ですが、面白いなと思ってもらえたら幸いです。
それでは。
画像はコチラ↓よりお借りしました。