希少になりつつある日本の綿紡績2
- 繊維と糸
- 投稿日:
- 2021-06-04
- (更新日:2021-06-02)
皆さんこんにちは。
緊急事態宣言の延長でテンション下がりまくりの今日この頃です。
又、オリンピックの開催?やワクチンの接種期間についても曖昧な感じでヤキモキしています。
では本題です。
前回に引き続き日本の綿紡績についてお話しをしたいと思います。
<前回の内容はこちら⇒https://www.knitmag.jp/wp-admin/post.php?post=36654&action=edit>
カーディング(梳綿)工程
混打綿工程を経て出来上がったシート状のラップをカード(梳綿)機で繊維を1本1本
分離して平行に揃え、小さなゴミや短い繊維を取り除き残った長い繊維を収束、紐状の「カード.スライバー」にします。
TOPグレー↓↓
コーミング(精梳綿)工程
カード.スライバーを櫛けずり、混打綿、カード工程では十分に除去出来なかった短い繊維やゴミを再度取り除き繊維を引きそろえる事によって、均等な「コーマー.スライバー」をつくります。この工程によって均一な高級糸を製造する事が出来ます。
練条工程
カーディング(梳綿)、コーミング(精梳綿)工程を経て出来上がったスライバーを、練条機を用いて6本又は8本を合わせ、6倍ないし8倍に引き伸ばしながら繊維を真っ直ぐにして太さのムラを無くします。この工程で紐状の「練条スライバー」にします。
今回はここ迄です。
綿花(ワタ)から1本の糸になる迄の工程は沢山ありますが、
次回は、この「練条スライバー」がもっと細くなって皆さんの知っている1本の糸になって行く様子を紹介しますので乞うご期待。
ではまた~。