ファンシー・ヤーン(意匠糸)Part2

  • 繊維と糸

皆さんこんにちは。

いよいよ12月突入ですね。
最近はめっきり寒くなりニットを着ている方を多く見かけます。

ニットは気温13℃~18℃が一番多く活用されるそうです。
13℃以下になると防寒着が多くなり18℃以上はシャツやTシャツのシーンが増える様です。(真夏の冷房対策での活用は多いです)

では本題にはいりますね。

前回はファンシー.ヤーンとは。。。!という事でファンシー.ヤーンの定義であったり撚糸機の紹介などをさせて頂きました。
今回はその撚糸機で作れるファンシー.ヤーンの形状を幾つか紹介したいと思います。

目次

ファンシー.ヤーンの色々!

●リングヤーン

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リングヤーンは芯糸に対して弛糸をやや多め(約1.4~1.8倍)に供給し、中撚すると芯糸に対して弛糸が絡みつき波状の凹凸が出来ます。これを押糸で逆方向に上撚をかけて形状を安定させた糸となります。糸の形状は上の写真を参照下さい。

●ブークレーヤーン

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ブークレーヤーンは芯糸に対して弛糸をリングヤーンよりも多く供給し、中撚をすると芯糸のまわりに多く送り出された糸が小さなループ状を連続的に作ります。これを押糸で逆方向に上撚をかけて形状を安定させた糸となります。リングヤーンよりも形状感があり厚手で嵩高な編地ができます。糸の形状は上の写真を参照下さい。

●ループヤーン

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ループヤーンは芯糸に対して太目の弛糸を多く供給し、弛糸の地撚(紡績でできた撚り)と逆方向に撚糸することにより、芯糸にからみつきながらループを形成します。これを押糸でループを起こしながら上撚をかけをかけて形状を安定させた糸となります。ループヤーンは糸の供給量がブークレーヤーンと同じで、番手の細い形状のループヤーンは外観がブークレーヤーンににている為ブークレーヤーンと言われる場合もあります。ループヤーンはブークレーヤーンよりも形状が大きいので、より凹凸感がでてミドルゲージ~ローゲージニットには欠かせない形状の糸です。糸の形状は上の写真を参照下さい。

皆さん如何でしたか~?今回はリング撚糸機で出来るループ形状のファンシーヤーンを紹介しましたが、他にもカールやノット、または今日紹介しましたファンシーヤーンの変形タイプなどまだまだ沢山の種類がありますがまた何かの機会にご紹介したいと思います。

ではまた!!