サスティナブル素材【キュプラ】についてもう一度おさらいしませんか?
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- 投稿日:
- 2023-09-12
- (更新日:2023-09-07)
こんにちは!素材部の沓澤(クツザワ)です。どんどん秋らしい気温に変化していっていますね。
かっこいいアウターを着れると思うと少し嬉しい気分です。(笑)
そこで今回はそんなアウターの裏地にも活用されており、サスティナブル素材であるキュプラ(ベンベルグ)についておさらいしていきたいと思います。
キュプラとは
キュプラはレーヨンと同じく再生繊維の一種です。レーヨンとの違いは、レーヨンが木材パルプを原料にしているのに対して、原料の大部分がコットンリンターであることです。コットンリンターとは、綿実から綿花を採った後に残る短い繊維で、綿花を採取した後の種に残った、本来は廃棄される未利用繊維を原料にしています。単にこれをリンターともいいます。これを溶解して紡糸したのがキュプラです。レーヨンと同時期に工業化に至ったと言われていて、古くからある歴史のある繊維なんです。
ちなみにレーヨンについておさらいしたい場合は是非↓のブログもチェックしてみてください。
キュプラの特長
キュプラは、レーヨンと原料の違いはあっても、もとは同じ天然の繊維からできているので、性質はレーヨンと似たところがあります。吸湿性や染色性が良いといった再生繊維共通の特徴の他に、しっかりと独自の優れた点もあるんですよ♪
<絹のように美しい>
繊維の断面が正円形で、美しい光沢があり、絹のような見た目です。
<肌触りが良い>
キュプラは、感触が絹に似ていてサラッとした肌触りです。また、繊維が細くしなやかなので、ソフトな感触を持っています。
<強い>
ここが、レーヨンとの大きな違いです。キュプラは相当強く、濡れても強度は低下しにくいです。耐光性、耐摩擦性ともにレーヨンよりも優れています。
そしてキュプラは絹のように美しく、しかも強いので、薄手の高級織物を作ることができ、絹の分野にもっとも多く使われています。
このように歴史と高い性能があるキュプラ。
私も丸安毛糸に入社する前までは品の良いテーラードジャケットの裏地に使われているイメージが強かったのですが・・・実はニット用の糸も開発されており、非常に目面もキレイで上品な製品がつくれます。
詳しくはコチラ↓
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ストック素材の調べ方もわかりやすくまとめています↓
まとめ
今回はキュプラについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
シルクのような光沢と発色性がとても魅力の素材ですので、企画に活かしていただけると幸いです。
それでは。
画像はコチラ↓からお借りしました。
https://www.asahi-kasei.co.jp/fibers/bemberg/bemberg-world/material.html