クラフト感のあるニットの作り方|5つのポイント|21-22AWトレンド

  • トレンド

こんにちは、片野です。

秋も深まり、冬が近づいてきましたね。

今回は21-22AWのニットトレンドのひとつでもある『クラフト感のあるニットづくり』についてのご紹介です。

・クラフト感のあるニットがトレンドの理由

工芸的なディティールに注目が集まっている理由を考えて3つにまとめてみました。

急速に変化が起きたこの一年の動きも大きな影響があるのかなと思います。

1. ボリュームのあるチャンキーニットブーム

 ローゲージまたは手編みで編まれたボリューミーなニットらしいニット。 きれいなニットのブームがここ数年続いていましたが、原点に戻って冬らしい温かみのあるニットの需要があります。

2. デイウェアのニーズ増加

外出が控えられている・イベントが少なくなっている風潮から、おうちで快適に着られるニットが求められています。安心感がある優しい風合いとデザイン=クラフト感として重視されます。

3. 伝統的なものを守ろうとする傾向

過剰な消費が抑えられている今、古くからある伝統柄やデザインを見つめなおして、長く使えるようなデザインを作ろうとする傾向があります。

伝統柄の再構築伝統的な柄を大切にする志向から、ビンテージ調のレトロなニットを再構築したデザインが注目されています。

・クラフト感のあるニットを作る5つのポイント

クラフト感のあるニットを作りませんか?

素材編と編み地編で5つのポイントをご紹介していきたいと思います!

1. 素材編-アルパカ・モヘアのリリヤーン

ローゲージニットに欠かせない太番手のリリヤーンに再度注目してみてはいかがでしょうか?リリヤーンのメリットは空洞性の構造になるため、太番手でも軽い仕上がりになります。
タムタムヤーンを使用したリリヤーンは毛足の柔らかさと温かみがあるニットづくりができます。丸安毛糸ではアルパカのタムタムヤーンとモヘアのタムタムヤーンでリリヤーンを販売しています。

素材の詳細はこちら

・マリアリリー 1/2.6

https://www.maruyasu-fil.co.jp/departments/monteluce/yarn-collection/3594

・ヴィクトリアリリー 1/2.2

https://www.maruyasu-fil.co.jp/departments/monteluce/yarn-collection/2616

2. 太番のウールスラブ

チャンキーなニットで使われる素材といえば太番のウール素材。丸安毛糸の定番素材イーグルはスラブ調のため編地に表情が少し出て、クラフト感のあるニットにぴったりな素材です。カウチン編み風のデザインにもおすすめです!

また太番のウールは裏目も可愛いので、裏目使いにもぜひ注目して見てください!


素材の詳細はこちら

・イーグル 1/1.2

https://www.maruyasu-fil.co.jp/departments/monteluce/yarn-collection/624

3. 編地編-ケーブル柄

ケーブル柄などの伝統柄をアレンジした編地も来AWのトレンドです。配色や素材使いで伝統的な柄を再構築したデザインがポイントです。

ケーブル柄は丸みのある糸で編むと柄がくっきり出るのでおすすめです!

(丸みのある糸=コードヤーン・リリヤーンなど)

4. 編地編-ポンポン編み

機械編みでも手編みのようなポンポン編みを付けることができるのをご存知でしょうか?手編みの場合、目数を増したり、かぎ針に移し替えて作るポンポンですが、機械でもこのポンポンにような編み方を表現できます!ポンポン編みについて、よくお問い合わせいただくので今回ご紹介しました。

5. 編地編-かぎ針・ヘアピンレース

かぎ針・ヘアピンレースは手編みでしかできないニットの手法です。機械では表せないほっこりとした表情になるのが特徴です。かぎ針は1本の針で編みますが、ヘアピンレースは2本の針の間に糸をくぐらせるように編む編み技法です。


写真の製品はヘアピンレースをメインに一部かぎ針を使って編まれています。お花のモチーフやブランケットのような編み柄を表現できる方法です。

いかがでしたでしょうか?

今回はクラフト感のあるニットについてご紹介させていただきました。

気になる素材・編地がありましたらお気軽にお問い合わせください。

それではまた。