環境に優しいエコ加工/フッ素フリー(非フッ素)撥水加工

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こんにちは八木です。

数年前と比べて、温かい時期が多くなり、私の地元は雪国ですが昔と比べたら雪が積もることが少なくなりました。私たちの生活が便利になる一方で自然環境が犠牲になって、それが原因で異常気象が多くなったと感じる日々です。

そんな中、近年エコに対する意識が各企業でも高まっています。

そこで今回は、撥水加工で使用されるフッ素加工とエコについてお話ししたいと思います。

撥水に優れたフッ素系加工剤

撥水機能にフッ素系加工剤は欠かせません。フッ素は水を弾く性質を持っているからです。フッ素化合物は他の化合物との分子間引力が極めて弱く、言い換えると、モノをくっつけにくい性質があります。これを繊維に加工すると水をはじく機能を持たせることができます。

フッ素は有害?

フッ素加工剤に含まれるPFOA(パーフルオロオクタン酸)という物質が地球環境や人体に影響を与えると言われています。

非常に微量であれば大きな害はありませんが、多量であれば人体にとって非常に毒性の強い化学物質であると言われており、大気汚染物質として知られる数多くの化学物質の中でも、危険であることがわかっており、さまざまな機関がフッ素の有害性を訴えています。

これを受けて、PFOAがごくわずか含まれる炭素数が8個のC8タイプ(フッ素の種類)を使わない撥水製品が世界的に求められるようになり、有力アパレルやスポーツ・アウトドアブランド中心に、従来のフッ素系加工剤を使用せず、PFOAを含まない炭素数が6個のC6タイプの加工剤、フッ素を使わない非フッ素系加工剤など「PFOAフリー」「フッ素フリー」の撥水素材使用に転換が進んでいます。

フッ素フリーの加工とサスティブル

弊社で使用しているフッ素フリー溶剤は、フッ素を使用しないという環境への配慮はもちろんですが、加工原料のサスティナブルへの取り組みも行っています。

加工にはパーム油を使用します。パーム油は西アフリカ原産の油やしの果実から得られる植物油です。さまざまな分野でも使用されており、持続可能なパーム油への国際認定制度のRSPOが存在しています。RSPOは、正式名称を「持続可能なパーム油のための円卓会議(Roundtable on Sustainable Palm Oil)といい、パーム油に関わる7つのステークホルダーによって構成される非営利組織です。

弊社の撥水糸ProofPLUS(プルーフプラス)シリーズについて

丸安毛糸の撥水糸ProofPLUSシリーズはC6タイプの撥水加工を施しています。

また先程お話ししたフッ素フリー加工の染色も別注で可能です。

ProofPLUSシリーズ  ストックカラーで5種類展開

1/60 ProofPLUSα(アルファ)・1/30 ProofPLUSβ(ベータ)(ポリエステルフィラメント)

1/60 ProofPLUS stretch(ストレッチ)(ポリエステルストレッチ)

2/68 ProofPLUS organic(オーガニック)(オーガニックコットン100%)

2/58 ProofPLUS clear(クリア)(綿ポリエステル)

ProofPLUS organicはオーガニックコットンを使用しているので、こちらのお問合せも最近多くなりました。

まとめ

今回はエコ素材として、C6フッ素系加工剤とフッ素フリーをご紹介しました。今からでも未来に向けて環境を改善しようという意識に変えていきたいですね。