食べても美味しいコンニャクがニット(セーター)になっちゃいました。
- 繊維と糸
- 投稿日:
- 2019-12-13
- (更新日:2020-06-27)
こんにちは~。皆さんお元気ですか?
今年の冬は暖冬で東京は12月でも18度とかなり過ごしやすい気温ですが朝晩はさすがに寒いですよね!
そんな寒い夜には温かい「おでん」でも食べて身も心も温まりたいものです。
因みに私は「おでん」の具でコンニャクが大好きです。
そんなコンニャクがニット(セーター)になったら皆さんはどうおもいますか?
今回はコンニャクを使ったその名も『コンニャク加工糸』についてお話をしたいと思います。
目次
- 『コンニャク加工』ってなに
- 擬麻加工(ギマ)との違い
- 『コンニャク加工』の加工工程
- まとめ
『コンニャク加工』ってなに?
『コンニャク加工』とは、おでんやお鍋などの具材として美味しく食べられている蒟蒻芋を主成分としています。
そしてこの蒟蒻芋をペースト状にしてセルロース系繊維の糸(綿、レーヨン)にコーティングする事で麻の様な清涼感のある風合いの糸を作る加工なんです。
擬麻加工(ギマ)との違い
『コンニャク加工』と擬麻加工の大きな違いは『コンニャク加工』は自然由来の蒟蒻芋を主成分としているので肌にとても優しい所です。蒟蒻芋は食品や化粧品などに多く使用されています。又自然環境破壊をしないので
地球環境にも優しい加工なんです。
擬麻加工は加工後糸に付着した糊が粉状になって落ちてしまいますが『コンニャク加工』は粉落ちが有りません。又、麻の様な清涼感のある風合いの持続性も擬麻加工よりも長持ちします。
『コンニャク加工』の加工工程
1.『コンニャク加工』の原料となる蒟蒻芋は世界遺産で有名な富岡製糸場の近く群馬県の上州地区で多く生産されています。
こんな感じで蒟蒻芋を掘っています。因みに蒟蒻芋の最盛期は11月だそうです!
2.掘った蒟蒻芋は粉砕加工場に運ばれて粉の状態に加工されます。
3.運ばれた蒟蒻芋は泥や土などを洗い流して綺麗な状態にします。
4.綺麗になった蒟蒻芋はカットされ乾燥をして水分を取り除き粉砕して粉の状態にします。
5.この粉砕された粉の蒟蒻芋をペースト状にして糸を潜らせる事により『コンニャク加工』糸が出来上がります。
因みに糸こんにゃく、白滝はこんな感じで作っています。
6.『コンニャク加工』糸の出来上がり。(綿100%の糸に『コンニャク加工』を施しました)
まとめ
『コンニャク加工』糸の主成分は蒟蒻芋なので天然成分で人や自然にも優しく環境破壊も無くエコな原料となります。
又、蒟蒻芋は肌にも優しく化粧品の成分としても使われています。
ではまた~。