ニットトレンド|タイダイ染めについて

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みなさんこんにちは 片野です。

今回は20年春夏のコレクションのよく見られたタイダイ染めについての記事です。

久しぶりにタイダイ染めを見て新鮮で可愛い〜!と思いました。

特に気になったのはこちらのBURBERRY(バーバリー)のルックです。

https://www.vogue.co.jp/collection/brand/burberry/20ss-rtw

写真は布帛ですが、モノトーンのタイダイ染めがモードでかっこいいと思いました!

今年はワントーンやモノトーンのタイダイ染めが多く見られ、トレンドのひとつですね。

そんな今回は、タイダイ染めについてご紹介したいと思います。

 

タイダイ染めとは?

改めてタイダイ染めについて調べてみました。

タイ(Tie=縛る)ダイ(Dye=染める)という意味です。

日本だと絞り染めという染色技法がありますね。

生地の一部を縛り圧力をかけることで、染料が染み込まないようにして、模様を作り出す染色技法の一つ。

生地を自由にヒモや輪ゴムで縛って、染料を塗って染色します。

縛り方や染料の塗り方しだいで、様々な柄を作ることができます。

 

タイダイ染めの染め方

タイダイ染めの染め方をご紹介します。

名前の通りヒモで縛って染めるという工程ですが、縛り方や塗り方で何通りもの柄を表現することが出来ます。

例えば下の写真のようなぐるぐる模様(サークル柄)を作る場合は、布の中央をつまんで丸い形を作るようにまとめます。

 

 

https://www.pacfabricdye.jp/tie-dye

ヒモで縛った生地を染色固着液に浸した後、染料液を浸していきます。

手作業で染料を浸すので、好きな場所に配色をすることも可能ですし、

染料の量で濃淡の調整をすることができます。

https://www.pacfabricdye.jp/tie-dye

染料が定着するまで置いた後、すすぎ、色止めの工程を経て完成です!

 

タイダイ染めの柄は、ボーダー柄、マーブル柄、まだら柄、タイル柄…などなど絞り方の種類がたくさんあります。

何通りの柄を作れるのがタイダイ染めの魅力ですね!

 

ニットでもタイダイ染めはできる?

https://www.vogue.com/fashion-shows/spring-2019-ready-to-wear/zoe-jordan

もちろん、ニットでもタイダイ染めは可能です。

よく染まる素材は綿、麻、レーヨン、テンセル(リヨセル)ですが、ウールやモヘヤでもタイダイ染めが可能です。

また、素材によって染料の入り方(染まりやすさ)が異なります。

タイダイ染めは、通常のプリントでは表現できない、手作業ならではの味がある製品が作ることができます。

 

タイダイ染めの製品企画をする際に、デメリットもいくつかあるのでお気をつけ下さいね。

・一枚一枚製品を縛って染料を塗るので個体差が出ます。

・素材によっては堅牢度が低くなることもあります。

 

タムタムヤーン+起毛でタイダイ染め風!

最後に染めではなく、編み地でタイダイ染めを表現する方法のご紹介です。

モヘヤ・アルパカなど獣毛のタムタムヤーンは起毛加工をすることで毛がふくのでタイダイ染め風の編み地を作ることが出来ます!

丸安素材で作成した編み地がこちら

 

1/15.6 マリア  7G–3P 天竺(縮絨加工+起毛加工)

(ベビーアルパカ52% ウール12% ナイロン36%)

ベビーアルパカのタムタムヤーン、マリアを3色引き揃え天竺で編んで起毛加工をかけました。

3色配色にすることで色のミックス感がタイダイ染め風に見えます。

 

1/27 プラチナ  12G–1Pダブルジャカード(縮絨加工+起毛加工)

(スーパーキッドモヘヤ65% エクストラファインウール5% ナイロン35%)

こちらはスーパーキッドモヘアのタムタムヤーン、プラチナを使用しました。

ダブルジャカードで柄を組んで、起毛加工をかけています。

ダブルジャカードで柄を作ることでよりタイダイ染め風になります。

起毛加工をする際は、加工前に縮絨加工をすることで最終の仕上げで毛足が潰れないのでオススメです。

最後に

いかがでしょうか。

今回は春夏コレクションで気になったタイダイ染めについてまとめてみました。

懐かしいさと新しさがあるタイダイ染め。ニットでは染めだけでない方法で表現できるので面白いですね。

みなさまのニットづくりのヒントになれば幸いです!

それではまた。

 

タイダイ染め参考:PAC FABRIC DYE