光沢糸を自在に操る!?シルケット加工・マーセライズ加工

  • 繊維と糸

こんにちは松井です

 

朝晩涼しく、体調管理をしっかりしないと風邪をひきやすい今日この頃

私の娘も、のど風邪にやられてがらがら声になってしまい可哀想です。

 

みなさんも気を付けて下さいね。

 

 

 

さて、今日は素材の光沢について少し触れてみます

 

まず前置きに唐突ですが

ニット糸で光る素材はありません

 

これは糸そのものが光を放つか否かということに

話の焦点を置いた場合の話で

 

一部 蓄光機能を持った素材など例外はありますが

一般的にはないという意味です。

 

では素材の光沢感とは何で決まるのでしょうか?

答えは簡単で

光の反射で決まります。

 

素材その物が光を放たない限り

外からの光を反射して素材は光沢を放つという簡単な通りです

 

この光沢を増す加工には

代表的には”シルケット加工”がありますね

別名”マーセライズ加工” ”マーゼライズ加工”とも呼ばれ

主に綿素材を用いてこの加工がされ

 

 

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その加工方法は簡単に記述しますが

綿糸に一定の張力を掛けながら

苛性ソーダ等でアルカリ処理をすると、

アルカリ濃厚液中で 綿の繊維が膨潤して繊維の断面が円形に近くなり

断面の整っていない元の綿糸に比べ 光の乱反射の程度が軽微となり

光沢が増します。

 

ちなみにこの”マーゼライズ”という語源は

1844年にこの原理を発見したイギリス

マーサーJ.Mercerの名前をとっているそうで

国際的にはマーセリゼーションmercerizationと呼ぶのが正しいとのことを

私もこの文を書くにあたり初めて知りました。

 

光沢感は素材だけでなく編み方も影響する!?

 

光沢は光の反射の程度で変化するという定義は

何も糸に限ったことではなく

編地の組織による変化も勿論あります。

 

天竺より鹿の子編みの方が

光沢が見られないとか

 

糸で見た印象より編んだ天竺の編地は光沢感が全然感じられないという話は

実際に私も仕事のなかで良く話にもち上がります

 

ですから光沢感に重きを置いたニットのテキスタイルデザインは

糸の選定もさることながらその編み方にも注意を払わなければならない

場合がありそうです

 

参考にしてみて下さい。

では