初心者さんも大歓迎!ニットセミナーを開催しました。
- イベント/セミナー
- 投稿日:
- 2019-11-18
- (更新日:2020-06-27)
こんにちは。
9月に大阪で、10月には本社で開催された丸安展、
ご来社いただいた皆様ありがとうございました!
製品サンプル、弊社素材・ハンガーなどをご案内させていただいた展示会ですが、
期間中に別途会場を借りて開催した、ニットセミナーについてご紹介したいと思います。
ニットセミナーについて
これまでも何度か開催をしていたニットセミナーですが、
今回は、これからニットを仕事にする初心者の方から、
ニットを担当している(することになった)けど、
実はニットのことはあまりよく分からない…なんて方にも、
ニットの奥深さ・面白さを知っていただけるように、
基礎の部分を中心にご説明させていただきました!
お蔭様で好評をいただいたニットセミナー。
どんな内容だったのか、参加者様の感想も合わせてご紹介したいと思います。
今後も継続してセミナー開催をしたいと考えていますので、
今回の内容を読んで、私も詳しく聞いてみたい!という方がいらっしゃったら、
次回以降是非、セミナーに参加してみてくださいね。
今回のセミナーは、大きく分けて2つのプログラムで進行しました。
①ニットにおける”編み立て”について、もう一度一緒に学びましょう!
②質問タイム~今さら聞けない?ニットの専門用語~
プログラム① ニットの編立について
まず1つめのプログラムでは、”編む”ってそもそもどういう事?という
基本の部分から説明がスタート。
自動機の写真や、ベラ針(機械の中にセットされている編み針)の写真を
スクリーンに映しながら、実際のベラ針をご用意し、
針の動きを間近で見ていただきました。
細かい動きなのですが、基礎のことなので丁寧に分かりやすく説明を行いました。
ニットは何故伸びるのか?という内容では、
参加者の皆さんに編地をお配りして、実際にほどいてみたり…と、
編みの仕組みを体感していただきました。
ニットの”伸び”の仕組みについては、こちらのブログで詳しく説明をしておりますので、
良かったらチェックしてみて下さいね!
その後も、基礎的な部分の説明から、+αの豆知識やマニアックな?
情報もお届けできたかと思います。
全てをご紹介すると長くなってしまうので、ハイライトでご紹介させて下さい。
・天竺の表目と裏目について
天竺編み(メリヤス)には、表と裏が存在します。
何故見え方が違うのか?どうして違う見え方になるのか?について。
・成型編みについて
成型編みとは、編みながらパターン通りの形を作る。というニット特有の技法です。
編み目を減らしたり、増やしたりすることで、形を作っているのですが、
機械の中ではどんなことが起こっているのか、について解説しました。
・成型編みの、ファッションマーク”目立て”について解説
一言で成型と言っても、減らし方や目の立て方で見た目が変わってきます。
その種類を理解することで、企画の際にちょっとしたこだわりとして
デザインの1部にしていただけるのかな~と思います!
・2種類の針出会いとその違いについて
自動機にはたくさんの編み針がセットされているのですが、
針の配列の方法が2種類存在するんです。
片畦編みやリブを、それぞれの配列(針出会い)で編地をつくり、
実際にその編地を見比べていただきながら、説明をおこないました!
2X2リブと、2X1リブのについてもお話ししたのですが、
今までずっと曖昧にしてきたことが理解できました!という感想をいただきました。
プログラム②今さら聞けない?ニットの専門用語
今さら聞けないけど、実はよくわからない…なんて事も、この機会に聞いてしまおう!
と言うことで、参加者の皆さんから質問を受け付けました。
いきなり聞かれても、ぱっと思い浮かばないな~という方もいらっしゃるとおもうので、
ニット用語を一覧にしてみました!皆さんはいくつ分かりますか?
私も、ほとんどわかるかな~と思ったのですが!
いざ説明してくださいを言われると自信の無いものや、そもそも知らなかった!
という用語も有り、大変勉強になりました!
ちなみに、左上の”番手”について、ちょこっとだけ解説を…
番手とは、糸の太さを表す単位のことです。
(毛番手・綿番手・(デニール)など計算法が複数存在するのですが、
その話は、また次回に…)
よく見かける”2/48”←こちらの番手は、”よんぱちそうし”と読みます。
48番手の糸が、2本撚り合わせられた糸。という意味になります。
番手は、数字が大きくなるほど、糸は細くなり、
数字が小さくさればなるほど、糸は太くなるんですよ~
なので、2/48(よんぱちそうし)と2/36(さぶろくそうし)で比べると…
2/36の方が、糸は太い!ということになります。
数字だけを見てもなかなか理解するのが難しいのですが、4番手くらい太いものを見てみると、
明らかに2/48よりも太いので、実感がわきやすいかもしれないですね!
まとめ
以上のような内容を、90分間かけてご説明させていただいたセミナーですが、
参加者の皆様からの感想を少しだけご紹介させて下さい。
・久しぶりに基礎の部分を聞くと、いままでの隙間が埋まったような感覚で、しっくりきました。
・今まで分からなかった部分や、やっと理解できました!
・普段の仕事を、もっと深く追求したくなりました。
・実際に編地を見ながら解説を聞くことで、分かりやすかった。
有り難いことに喜んでいただけたようで、大変うれしく思います!
ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
次回の開催に向けてもリクエストについてもアンケートを取らせていただいたので、
参考にしたいと思います。
次回の開催時期は未定なのですが、決まりましたら、
こちらのブログでもお知らせしたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
それでは、また次回~