編地のゲージの応用について

  • 編み・柄

こんにちは、八木です。

私は春夏秋冬季節の変わり目にくしゃみがとまらなくなるという体質をもっています。最近もきゅうにくしゃみが止まらなくなったので、もう秋になるんだなとしみじみ感じました。1年あっという間ですね。

さて、今回は編地の企画でおもしろいと感じたことをお話ししたいと思います。

適正ゲージに偏っていませんか?

編地を編むときなるべく適正ゲージに合わせて企画されることが多いと思いますが、使用する組織によっては、あえてゲージをはずしてみると印象や風合いが変わりまた違う雰囲気になることもあります。

実際編んだ編地を比べてみましょう

1/16 PUFFⅡ(パフ2)1/44 CHRISTINA(クリスティーナ)の袋ジャカードで3種類のゲージを編みました。

(色:グレー) ●1/16 PUFFⅡ(パフ2) ウールのブークレヤーン

(色:褐色) ●1/44 CHRISTINA(クリスティーナ)  極細番手のモヘア

パフ2の適正ゲージが12Gで、クリスティーナはそれより細い糸なのでクリスティーナの編み目からパフ2が見えるような編地を企画していたのですが、実際編んでみると透け感があまり分かりませんでした。

そこでゲージを甘くして10Gと8Gを編んでみたら、透け感が出て当初のイメージどおりに上がりました。

度目が甘くなる分 引っかかりも気になっていたのですが、袋ジャカードで2枚重なり合う編み方なのでお互いの素材がカバーしあって引っかかりは気にならず、厚みもありとても柔らかく軽い編地ができました。

【表】

【裏】

まとめ

その時々の発想で新しい編地が出来たりするので、あくまでゲージは目安として、一度ちょっとはずしたゲージも挑戦してみてはいかがでしょうか。