顔料プリント、染料プリントの違いとそれぞれの特徴は??
- 加工
- 投稿日:
- 2014-10-29
- (更新日:2020-06-27)
こんにちは 丸安毛糸 営業の中谷です。
すっかり秋の涼しさが日々気持ち良い季節になりました。
愛犬の毎朝の散歩も とても快適で
ついつい普段より長い時間散歩をしています~~~
散歩している時にも街で見かけるプリント柄のニットアイテム。
そのプリントにもいろいろな種類があるって事,ご存知でしたか???
今回 そんなプリントの種類について調べてみました。
題して・・・・・・・・
顔料プリント、染料プリントの違いとそえぞれの特徴??
です。
顔料プリントと染料プリントとは?
まず顔料プリントですが繊維(糸に)色の付いた接着剤を付けていることになります。
わかりやすく言うと絵具の様なものです。
表面に凹凸感があり、硬さが残ります。
使用できる素材がほとんどですが一部例外はあります。
一方、染料プリントとは繊維(糸)を染めるという事になります。
素材に適した染料がそれそれありそれを用いてプリントしていますので
接着剤を用いて色を付けている訳ではありません。
適正素材と特徴について
顔料プリントに使用する素材には前述にある通り、
色の付いた接着剤ですので繊維にしっかりと接着するか?がポイントになります。
その為に強い撥水性繊維等には使用を避けた方がよさそうです。
また顔料プリントにはさまざまな種類があり
ソフト顔料と呼ばれるものや濃色地にもプリント出来るラバー等があります。
染料プリントは素材によって使用する染料の種類が異なってきます
植物性繊維には(綿や麻)反応染料。
動物性繊維には(ウール)酸性染料。
ポリエステル系素材には分散染料。
アクリル系繊維にはカチオン染料。
と、各素材に合わせた染料を用いる事になります。
綺麗な染料プリントをしたい場合は同じ繊維で構成された100%がおすすめです。
また,染料プリントは繊維(糸)に染料が浸透する為、
色の淡い繊維(糸)に色の濃いプリント(柄)の色目でないと柄がみえないことになります。
染色方法について
柄を色表現する方法は
シルクスクリーン版を用いたやり方とインクジェット機によるもの。
そして熱プレス機を用いたシート転写(昇華捺染)があります。
シルクスクリーンは顔料、染料のどちらも可能です。
特徴はゴムヘラを用いて繊維(編地)に押し込むので接着力,浸透度があり発色が良いという点です。
1色,1色プリントしていきますので表現したい柄の色数に相当する版の数が必要になります。
インクジェット機は、染料をコンピュータ制御で噴霧し柄表現をします。
色数に制限の無い多色柄表現が可能になります。
染料を噴霧し着色するため浸透性という点はシルクスクリーン版に及びません。
また毛羽が立っている素材には難しいようです。
下記が実際のシルクスクリーン版 糊入れの様子と刷っている際の写真になります。
またこちらはインクジェットの際の写真になります。
今回は調べてみてプリントの加工の奥深さを改めて知る機会にもなり
私にとっても勉強となりました。
また疑問に思っていることがありましたら遠慮なく言ってください~~~~。
それでは次回また。