ニット糸のセミナーを復活しました!梳毛と紡毛について

  • 繊維と糸

こんにちは八木です。

少し前の話しですが、5月の後半に薔薇を見に行きました。5月は薔薇の見頃で、きれいな色と香りに癒されてきました。

ん~癒されますね。

さて、本題に戻ります。

ニット糸セミナー

約2年ぶりにニット糸のセミナーを行いました。

ニット糸の理解を深めていただこうと、4月の大阪展に来てくださるお客様にお声がけをしてセミナーを開催しました。

今回のセミナーの先生は、弊社 佐野です。

めずらしくセミナーが始まる前にとても緊張していて、ものすごい量の汗をかいてました。(セミナーの時は全然そんな感じしませんでしたけどね。)

佐野がいままで蓄積した経験と資料をもとに、原毛に直接触れていただいたり、梳毛と紡毛の違いについてお話しさせていただきました。

来場してくださったお客様も興味津々です。

梳毛と紡毛の違いについて

今回のセミナーのメインでお話しさせていただいた梳毛と紡毛の違いについて。

梳毛糸のつくり方と特徴

梳毛糸は繊維長の長い原毛を引き揃えて梳きながら引き伸ばして撚りをかけてつくります。毛羽が少なく光沢があり滑らかな糸です。

紡毛糸のつくり方と特徴

紡毛糸は繊維長の短い原毛をかき混ぜて、1枚のシートにしたものを細く分割して撚りをかけてつくります。ふわふわした膨らみがあり保湿性がある糸です。

《原毛の違い》

原毛の違いが一目瞭然ですね。

梳毛は減耗が長く、紡毛は原毛が短いですね。

《TOPの見た目の違い》

同じ番手・同じ混率・同じクオリティーの原毛の 梳毛糸と紡毛糸それぞれの編地を並べて見ました。

梳毛は長い原毛を梳きながら引き伸ばして寄りをかけるので、TOPになると横に長い線が入ったように色が混ざった見た目になります。

紡毛は短い原毛を混ぜて作られるので、TOPになると細かいムラのような見た目に。

 

 

このように繊維長や作り方が違うので、編地にすると違いが出てくるんですね。

梳毛糸はセーターの見た目がシャープに上がり、つやつやしたきれい目な見た目に。一方、紡毛糸は真冬のふんわりしたセーターに仕上がり、同じ番手で比べると梳毛よりは軽く上がります。

まとめ

セミナーに参加したくなりましたか?

とても為になると思いますので、また開催するときは、ぜひお越し下さい!