紡毛紡績糸ができるまで
- ニット製品や糸を生産する工場
- 投稿日:
- 2019-02-18
- (更新日:2020-06-30)
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こんにちは。咳がとまりません…八木です。
病院で診てもらったところ百日咳といわれました。子どもがかかる病気として知られているみたいですが、最近は大人(成人)にも増えているそうなので、皆様もお気をつけ下さい。
さて、先日2020-21AW素材の企画・素材探しに尾州に行ってまいりました。2日間で8社におじゃまして、企画の打合せと工場見学させていただきました。
その中で訪れた三河紡毛さんで見せていただいた“紡毛紡績の糸ができるまで”をご紹介したいと思います。
梳毛と紡毛
ウールは「梳毛(そもう)糸」と「紡毛(ぼうもう)糸」の2つにわかれます。
「梳毛糸」
梳毛糸は繊維長の長い原毛を引き揃えて梳ぎながら引き伸ばして撚りをかけてつくります。光沢があり滑らかな糸です。
「紡毛糸」
紡毛糸は繊維長の短い原毛をかき混ぜて、1枚のシートにしたものを細く分割して撚りをかけてつくります。膨らみがあり保湿性がある糸です。
紡毛糸ができるまで
原料になる綿です
写真のようにクリンプの強いものから直毛のものまでいろいろあります。
原料をまぜます
こちらの機械で原料を混ぜます。引っかきながら混ぜます。
混ざった原料
混ざった原料は四角い箱の部屋の中に天井から落とされます。部屋中ふわふわの綿でいっぱいです。
混ざった原料は一枚のおおきなシートになります
このシートは縦に細く分割されて、ロールに巻かれます。
分割された糸に撚りをかけます
上のロールが分割された綿のシート。この綿のシートに機械で撚りを入れて下の棒に巻かれると糸が出来上がります。
まとめ
大きなシートを実際さわらせてもらったんですが、使用している原料の違いで綿のふんわり感(厚み)やしっとり感が全然違っていて、糸になる前の方がより違いの差を感じることが出来ました。現場を見させていただくことで、糸の特徴や良さがわかります。自分の言葉で皆さんに、もっとものづくりの楽しさを伝えていけたらと感じた出張でした。