レーヨンの誕生について簡潔にまとめました
- 繊維と糸
- 投稿日:
- 2019-01-07
- (更新日:2020-06-27)
明けましておめでとうございます。八嶋です。
お正月はどう過ごされましたか?私は、体重が4kgも増えてしまいました。。
増えすぎでしょうか。。。
では、早速。
新年一発目は、昨年に公開したレーヨンについてのブログのリライトになります。
レーヨンについてわかりやすく簡潔にまとめていますので、最後までお付き合いいただければと思います。
レーヨンの誕生秘話
レーヨンは人間の手で作り出された最初の化学繊維です。昔々、フランスのシャルドンネさんが人造絹糸としてパリの大博覧会に出品したら大好評だったことがその始まりです。それまで人は天然繊維に代わる人工の繊維を求めて、さまざまな努力を続けてきました。
とくにヨーロッパでシルクは同じ目方の金と交換されるほど高価な物だったそうで、何とかして絹の美しさを人間の手で作り出したい!!それが人々の夢でした。
レーヨン誕生にはこんな背景があったんですねぇ☆
レーヨンの特徴
人々が夢にまで見た人工繊維レーヨンの特徴は大きく2つあります。
【吸湿性が良い】
良く湿気を吸い、さらっとしているので下着や裏地、夏衣料によく使われます。
綿よりも優れているんです。
【染色性が良い】
様々な染料によく染まるので発色がとても鮮やかです。
夢の繊維も良い点ばかりではありません。
物性面で強度は無く、とくに濡れると著しく強度が低下します。比重が重いのでシワがよりやすいといった欠点があります。
レーヨンの種類
レーヨンには光沢加減で分けられるダルとブライトがあります。もともと強い光沢がある素材で、本来の光沢のままのものをブライト、反対に光沢を抑えたものをダルといいます。また、その程度に応じてセミダル(弱つや消し)やフルダル(超つやけし)があります。
まとめ
レーヨンの原料は木材なので、もっとも天然繊維に近い化学繊維といえます。木が形を変えて再生する、、そこが再生繊維と言われるポイントなんですね♪
今では珍しさのかけらもないレーヨンさん、実は人間の努力が生んだ夢のような繊維だったんですね☆
レーヨンは海外ではビスコースとも呼ばれます。
因みに、ビスコースとはレーヨンを作る時の中間生成物または製造方法の名称です。
それでは、また次回もよろしくお願いいたします。