ニット糸 染色(染め分け)のお話し 何と何が染め分け出来る?
- 加工
- 投稿日:
- 2018-10-29
- (更新日:2022-01-30)
こんにちは八木です。一気に寒くなり、あったかいおでんやお鍋が食べたい季節になりましたね。昨年はレモンレタス鍋にはまり、つくねと里芋を入れたら美味しかったです♪今年はどんな具材でどんな味のお鍋に挑戦しょうかなーなんて考えています。
さて、今日は染色のお話し。
みなさん染色って染料につけたら何でも1度の染色で同じ色に染まると思っていませんでしたか?染色に携わる仕事をするまで知らなかったのですが、染色は一緒に染められるものと染められないものがあるんです。
では、何と何が一緒に染められるの?
素材によって染料が違います
酸性染料で染まる繊維
ウール、シルク、ナイロン
カチオン染料で染まる繊維
アクリル、カチオン加工ポリエステル
セルロース系染料で染まる繊維
綿、麻、レーヨン
※綿と麻とレーヨンは一緒の染料で一度に染めることが出来ますが、染料の吸収に違いがあり、色差が特に濃い色ほど出てしまいます。
分散染料で染まる繊維
アセテート、ポリエステル
直接染料で染まる繊維
綿、麻などが染まりますが、堅牢度が悪く、色落ちがするのであまり使いません。
このように染料によって染まるもの染まらないものがあります。
ウールとアクリル、綿とアクリル、ウールと綿などは染料が違うので染め分ができます。一緒に染められないものは、2度染色加工をして同じ色にあわすことも出来ます。
実際染め分けしている素材をいくつかご紹介します。
染め分けをしている素材
GLADIS(グラディス)1/9
モヘアウールとアクリルを染め分けることで絣のような見た目に。
MILKY LILY(ミルキーリリー)1/4.8
混率はCOTTON100%ですが、100%の内13%カチオン綿が入っています。カチオン綿はカチオン染料で染まる綿です。一方、綿はセルロース系染料で染まるので、染め分けができます。写真のようにTOP調の色も染色で出来ます。
まとめ
ご紹介した糸は片染めもできますし2色染めもできるので、色々遊べますね♪
最後まで読んでいただきありがとうございます。