注目のニット原料キュプラ(ベンベルグ)に付いて

  • 繊維と糸

梅雨が真っ最中のこの時期は、休みの日も遊びに行く事が出来ず気分が落ち込みます。
そんな時に心を和ましてくれるのが紫陽花で、色々なところで見ることが出来るので楽しみです。

こんにちは丸安毛糸の田崎です。今回はじめじめした梅雨の時期、そして暑い夏にも着心地の良いニット原料、キュプラ(ベンベルグ)に付いて書いて行きますので、最後までお付き合いをお願いいたします。

目次

  • 目次1 キュプラ(ベンベルグ)
  • 目次2 キュプラの特徴
  • まとめ

 

キュプラ(ベンベルグ)

キュプラは化学繊維の中ではレーヨンと同様に最も早くから製造をされた繊維です。

原材料はコットンリンタで、コットンリンタとは綿花を採取した後に、綿の殻に生えている2~6mm位のうぶ毛です。

コットンリンタを銅アンモニア溶液で溶解をし、繊維成分を抽出して作り出します。

 

キュプラ90% シルク10%

キュプラの特徴

1、吸湿性と放湿性に優れていますので、肌触りが良く着心地の良い素材です。

2、静電気が起きにくく、まとわらないので着脱もしやすいです。

3、繊維が円形で表面が滑らかになり、シルクのような光沢が有ります。

4、柔らかで滑りが良く落ち感があり、ドレープ性に優れています。

5、摩擦強度はレーヨンよりも良いのですが、ポリエステルほど良くはありません。

6、水洗いでは縮む可能性があり、しわになりやすい。

コットン58% キュプラ42%

まとめ

キュプラ=ベンベルグで、ベンベルグは旭化成の商品名ですが、以前は世界中で生産をしていましたが、現在は旭化成の1社になりキュプラ=ベンベルグになります。

キュプラの製造ではコットンリンタと木材パルプを使用することがありましたが、ベンベルグはコットンリンタのみを使用していますので、木の伐採もなく、土に戻る繊維であり、地球にやさしい素材です。

現在では、エコ素材が世界中で注目を集め使用をされています。

 

素材のことを理解していただき、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

今回も最後までお付き合いを頂きありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします。