ニット素材ポリエステルの特徴についてあの方にインタビューしました。

  • 繊維と糸

皆さんこんにちは。八嶋です。急に本格的に暖かくなってきました。花粉症の方はさぞ辛いのではないでしょうか?私も目が痒くて痒くて仕方がありませんでした。
あぁぁ~~花粉症が年々辛くなってくるなぁと思っていると、たまらなくなり家にあった結膜炎用の目薬を点眼してみました。すると、あら不思議、痒みがどこかに飛んで行ってしまいました。。私は、花粉症ではなく、結膜炎だったのかもしれません。

何の話だよっっ!!!!となったところで、本題です。

前回のブログでは、サスティナビリティについて書きました。そして今回は、ISPOについて書く予定でしたが、ISPOの記事を書く前に今一度まとめておかなくてはならない事がありました。それは、化学繊維ポリエステルについてです。ISPOで出展各社がテーマに取り上げていたサスティナビリティやエコロジーを語る上では、化学繊維生産量NO1であるポリエステルの事をおさらいしておかなくては、、そう思い今回は、丸安毛糸展示会のDMと同封されているニュースレターの表紙にひっそりと連載されている、ニットの事は何でも知っているケイトダマン(丸安毛糸オフィシャル非公認キャラクター)へポリエステルについてインタビューしてきたので、その模様をお送りします。

どうぞご覧ください。

目次

  • ポリエステルって何からできているの?
  • ポリエステルの特徴は?
  • 最後に

 

 

ポリエステルって何からできているの?

八嶋:こんにちは。ケイトダマン。今日はよろしくお願いします。

ケイトダマン:こんにちは。呼んでくれてありがとう。挨拶はこれくらいにして、早速、質問をぶつけてくれるかな?

八:それでは早速。ポリエステルって何からできているの?

ケ:八嶋君、いい質問だね。昨今、サスティナビリティやらエコロジーの声が欧州をはじめ聞こえてきているね。そんな時だからこそ、化学繊維に対しての理解を深めていきたいね。
ポリエステルの原料は、石油なんだ。科学的な工程を経て石油をポリエステルの小さなチップにしていくんだ。そしてそのチップを液体状にして小さな穴の開いたノズルから押し出して糸状に巻き取っていくんだ。ノズルの穴の大きさを調整することで糸の太さは、自由自在なんだ。

八:なるほどぉ。そうやって石油が糸になっていくのかぁ。

ケ:ここで忘れちゃいけないのが、用途によって意図的に、フィラメント(長繊維)とステープル(短繊維)の繊維長の異なる繊維を作ることが出来るんだ。化学繊維は通常フィラメントととして生産されることが多いんだが、我々の業界では、麻や綿、ウールなどの天然繊維と混紡させてシーズンごとに様々な風合いを出すために、ステープルにして天然繊維と紡績するんだ。

八:ケイトダマン!!とっても理解が深まってきたよ!!

ポリエステルの特徴は?

八:ところで、ポリエステルの特徴ってどゆうものなの?速乾とか?それと、ゼリーみたいにノズルの形を変えるといろいろな形にすることができるのかな?

ケ:八嶋君。ノズルに着目するなんて君は本当にいい質問をするね。you are genius !! 続いては、ポリエステルの特徴について話していこう。
ポリエステルは、先ほど言った通りノズルから液体を押し出して固めているんだ。八嶋君が着目した、そのノズルの形を変えることで丸ではなく異形断面のポリエステルを生産する事が可能なんだ。本来のポリエステルには吸水や速乾などの機能は無いため、中空にしたり断面を異形にすることで吸水性や速乾性を付与しているんだ。

ケ:ポリエステルの特徴としては、

・強度が高く摩擦に強い。濡れても強度は変わらない。

・石油が原料の為、虫に食われる心配がない。

・耐光性に優れる。

・シワになりにくく、シワの回復が早い。

・熱可塑性があるため、プリーツなど熱を利用した後加工がかけられる。

などが挙げられるね。

八:天然繊維にはない特長をたくさん持っているんだね。

ケ:そうだね。エコロジーの観点でみると化学繊維は敬遠されがちだが、品質の安定性や、機能性など天然繊維にはない魅力的な面を多く持っている。

ピピッピピッピピッ!!

ケ:おっと、もうこんな時間だ。倉庫に帰らなくては。ありがとう八嶋君とても楽しい時間だったよ。わからないことがあればいつでも呼んでくれたまえ。さらばっ!!

ビュー―――――ン

八:ありがとう。ケイトダマン。ポリエステル糸の開発を進めたくなってきたよ。

最後に

ケイトダマンへのインタビュー方式はいかがでしたか?好評でしたらまたケイトダマンを呼ぼうと思います。二度とケイトダマンが現れない場合は、そっとしておいてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

因みに、環境破壊を進める業界第一位は石油業界、第二位は、繊維業界との事です。

また、次回もよろしくお願いします。