片袋編みとは|前立てやスリットに使える耳の始末

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こんにちは、赤石です。
春一番が吹いたそうですが、まだまだ寒い日が続いていますね。

さてさて今回はニットの仕様で欠かせない片袋のご紹介です。
よくスリット端や、前立てなどの編端に使われる技法です。

片袋とは

片袋は、総針ゴムと袋編みを組み合わせた編み方です。

編成図(編み方の図解)を見てもらうとわかりやすいのですが、①総針ゴム→②前後の針の片側だけ袋(天竺)を繰り返します。

総針ゴムは前後の針を両方編み、天竺は片側だけ編みます。

前立てやスリットなどの編み端始末にピッタリ

総針で前後に1段、袋で片側だけ(表)1段なので、表2段に対して裏が1段になります。

その分、裏の1段が引っ張られて編地が少しだけ縮むので、編み端が伸びずにすっきりと収まります。

総針が入ることにより、天竺の丸まりもなく、さらに厚みも出て、前立てやスリットなどの編み端の始末にピッタリの編地です。

ベースの編地としても

片袋はハーフミラノリブとも言い、端の始末だけでなく全体の編地としても使えます。

ミラノリブよりも少し薄く軽く仕上がります。

同じ編地ですが、片袋と呼ぶときは端の始末で使われることが多いですね。

場合によって使い分けるイメージです。

まとめ

ニットならではの仕様の片袋は編端だけではなく非常にデザインとしても魅力的だと思います。

参考になれば幸いです。