アクリル糸で潰れる糸と膨らむ糸。その違いとは?!

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こんにちは!丸安毛糸の八嶋です。

本年もよろしくお願い致します。

本年一回目! 今回のブログでは、バルキーアクリルについて書きます。

どうぞ、最後までご覧ください。

バルキーアクリルとは?!

タイトルにもあります、「潰れる糸」というのは多少表現に相違がありますが、アクリル糸とは本来は、膨らまないのが通常なのです。

アクリルの種類でバルキーアクリルというものがあります。このバルキーアクリルを使用すると、膨らむ糸になるのです。

バルキーアクリルも細かく分けると、ハイバルキー、ハイハイバルキーがあります。

その違いは染色時の収縮率にあります。ハイバルキーよりハイハイバルキーの方が膨らみます。

用途に応じてどちらかを使用します。

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バルキーアクリルは、染色時の熱によって縮れるため、中に空気が入り膨らむというわけです。

これがいわゆるバルキー加工というものです。

染色前後では糸の番手が変わります。

同じ重さで、糸が縮れて膨らむ(糸が太くなる)ということは軽くなったということなのです。

この加工によって、嵩だか性が増し、より軽く、より保温性に優れた糸に仕上がるのです。

加工前後でどのくらい違うかというと、、、

同じ番手でも、加工前と加工後を比較してみると、、、

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こんなに違うんです!!

ちなみに綿×アクリルの場合は、、、

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写真では伝わりにくいかもしれませんが、バルキーアクリルだとふんわりした見た目。春物のような雰囲気。

普通のアクリル糸だと、、

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つるっとした見た目になり、夏でも着用できそうです。

綿は重さがある素材なのでアクリル混紡で軽さを出すのがオススメです。

丸安毛糸の素材でいうと、、、

丸安毛糸の素材でバルキーアクリルを使用しているのは、こちら、、

Balloon

先ほども申し上げましたが、ウールにアクリルを入れるということは、単純にコストを下げるためではなく、より軽く、より保温性を高めるためなのです。

また次回もよろしくお願い致します!!