立体的な柄を作ろう|ピンタック編み

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こんにちは、赤石です。

アパレル用語で使われる「ピンタック」といえば、布帛の縫製を思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、ニットでも「ピンタック編み」という編み方があるのをご存じでしょうか?

今回は、縫製ではなく編みでできるピンタックについて解説します。

ピンタック編みの構造

編地のピンタックは、袋編みをベースとしています。

袋編みは表側と裏側の2層状態になっていますが、表側(ピンタックが出る方)だけ編む段数を多くし、前後で差をつけることで表側が膨らんでピンタック状になっている、というのが構造です。

そして、その袋を5㎜くらいの細いピッチで編んでいくとピンタック状の編地を作ることができます。

ピンタック柄の特徴と注意点

ピンタック柄は編み方向に対して垂直に入ります。ボーダー状になるということですね。

基本的に編み地は厚くなり、張り感も出てくるのでワンピースやスカートにもおすすめ。

編地自体が立体的になるので、動いたときの見え方も個性的なものが作れます。

糸によってももちろん表情は変わってきますが、透け感のあるような細い糸で作れば、透ける部分、透けない部分のメリハリが効いてきます。

他には袖口や衿などの袋に、ワンポイント柄として入れたりするのも素敵です。

注意点としては、編み時間が天竺に比べて長くかかることを覚えておいてください。
面積に対して表側を多く編む分、時間がかかってしまいます。
また全面に入っていると成型で編むのは難しいです。
引き返しは編めるので、スカートのフレアなどは出すことができますよ。

まとめ

ピンタックは、袋編みの前後差をつけた編み方で作った組織です。

部分的に入れても全体的に入れても、存在感のある編地を作ることができるので、ぜひ取り入れてみてください。

手編みで作る場合はこちら

棒針 ピンタック編みの編み方