春夏物のニット製品に欠かせない和紙素材に付いて

  • 繊維と糸

12月に入り各地より雪だよりも入ってきていて冬本番になりましたが、皆様は風邪などを引かれていませんか。

今年も残すところ半月になり、年々1年が経つのが早く感じられます。

ここ数年は寝込むような風邪を引いていないので、今年もカゼを引かなければ良いなと思っている丸安毛糸の田崎です。

 

今回は春夏の製品には欠かせない和紙に付いて書いていきますので最後までお付き合いをお願いいたします。

 

目次

  • 目次1 和紙糸に付いて
  • 目次2 和紙糸の特徴
  • まとめ

和紙糸について

和紙とは日本国内で製造された紙の事になり、1/20ソナチネはその中でも特に優れた美濃和紙を使用しています。

美濃和紙は清らかな流れの長良川のほとりにあります、美濃地方で1300年以上前から作られ受け継がれています。

古くから神社や仏閣の壁紙やふすま紙に使われたり、保存をされている資料などにも使われいます。

主原料はマリラ麻を使用して居り、特殊な技術により細くカットをしたものに撚りを入れて1本の糸にしています。

表示方法は植物繊維(和紙)になり、美濃和紙の表示は出来ません。

 

和紙の特徴

繊維長が長く繊度が細いので柔らかな風合いなります。

生育が早いので地球にやさしい素材です。

吸湿性が良くべたつかず麻のよう清涼感があります。

消臭抗菌性があり、臭いやほこり、花粉などを吸着しバクテリアの繁殖を抑えます。

非常に軽く、比重は麻の3分の1で、糸にハリとコシがあります。

繊維に微妙な隙間があり通気性が良く、清涼感があります。

和紙繊維は多孔質構造(細かい穴の開いた構造)になっているので、紫外線を防ぎUVカットにもなります。

麻と同様に収縮性が無いので多少編みにくいことがあります。

 

まとめ

ここ数年で春夏素材としての注目も高く多く使用をされるようになりました。

欠点としては家庭での洗濯には不向きで、ドライクリーニングになります。

 

清涼感があり軽くて着心地の良い素材ですので、特徴や欠点をご理解していただき使用していただければ幸いです。

今回も最後までお付き合いを頂きありがとうございました。年内はこれで最後になりますが来年もよろしくお願いいたします。

年末年始は風邪などを引かず、良い年をお迎えください。