お正月に独特の印象を醸しだす門松。その由来・意味をご存じですか?

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こんにちは。小柳です。

今年も残すところ約二週間となり、大掃除やお正月の準備で忙しくなりますね。そうそう、年末になるとSNSで「しめ飾りを作りってきました〜」という投稿を目にしたり、最近でも各家庭でしめ飾りを玄関に飾る風景はよく見かけますが、デパートや神社に置かれている門松を各家庭の玄関に飾る風景はなかなか見なくなりましたね。そこで今回は門松を飾ることにどのような意味があるかなどをご紹介していきます。

画像はこちらからお借りしました。

 

目次

  • 門松の由来・意味
  • 門松を飾る期間
  • 最後に

 

 

門松の由来・意味

門松の由来は古来にまで遡り、日本では以前から長さが違った3本の竹に松を束ねて、梅の枝と合わせて荒縄で縛ったものが用いられてきました。

門松が家の門に置かれた目的は、神様が下界に降りてくるときの目印になるからです。この神様は、お正月様や歳徳神などと呼ばれていて、正月になると各家庭にやってきて幸福を配ります。

どうして神様がやってくる目印に松を使うのかというと、松には意味があり「松と待つ」をかけ合わせています。幸福を運んで来る神様が自分の家を素通りしないように松をおいて待っているそうです。

それで、一見すると門松は竹の部分がよく目立ちますが、あくまでも重要なのは松の部分なのです。松竹梅というように、縁起のいい竹や梅、他の飾りを松に付けて見栄えを良くして、今のような門松が完成したのは鎌倉時代からです。

また、竹を飾る時には、竹の節を斜めに切って設置するので、ちょうど竹が笑っているように見えて、笑う門には福きたるという意味もあります。門松に使われている松竹梅すべてにおめでたい意味があるのです。つまり、門松とはめでたいものを飾って神様に来ていただく目印となっているのです。

 

門松を飾る期間

門松を飾ってから、外すまで期間のことを「松の内」といいます。

松の内の期間は12月13日から1月7日までですが、地域によって若干の日にちのズレがあるようです。現代では年末にクリスマスがありますので 、お店などもクリスマスが終わって28日前後から飾るところが多いようです。

ただし、門松には飾り始めてはいけない日というのがあります。それは12月29日と31日です。

29日は「二重苦」と読むこと出来るため、縁起が悪いとされています。また、9が末に付くこということで、「苦まつ」=「苦末」となり、門松を飾るのによくない日とされています。31日は年末です。お正月まで1日しかないため、「一夜飾り」「一日飾り」になってしまうのは無礼にあたります。年神様をお迎えする準備なのに誠意が足りないとされ、縁起が悪いとされています。せっかく門松を飾るにあたっては、29日と31日は外すように気をつけてくださいね。

 

最後に

深い意味も分からず幼い頃か祖父母の家で飾っていたり、街中で見ていた門松ですが、きちんと由来や意味を知ることで重みを感じました。お正月は新しい一年が始まるおめでたい日です。きちんと準備をして年神様をお迎えしたいです。それでは。