多本取りと撚糸なにがどう変わるの?どういう時に撚糸指示したらいいの?
- 繊維と糸
- 投稿日:
- 2014-09-18
- (更新日:2020-06-27)
1
最近は朝晩涼しくすっかり秋めいてきましたね
こんにちは松井です。
スーパーでは新物の秋刀魚も並んでいますね
大根おろしと醤油を載せて ビールで一杯 たまりません。
さて今日のお話は
以前より質問を頂いていた内容から
糸の本取りと 撚糸の違いに付いてお話しをします
糸の本数取りと撚糸の具体的な違いについて
まず第1に 目面の綺麗さの違いが挙げられます
糸は撚糸をした方がその糸の断面に丸味を帯びて
より編み地の面が綺麗になります。
*一つテクニックとして撚糸は奇数の本数で撚る方が
目面は綺麗になります。
奇数の本数の方が撚り合わせた際の糸の断面がより丸に近い状態になる為
もう一つはダレつりが起こりにくい
ダレつりとは、
多本を撚らずにキャリアまで糸を送る際、その内の1本でも
テンションが引っかかったり あるいはたわんでしまった場合
そのまま編まれると編地になった際 キズとなってしまうことを指しますが
撚糸ではその心配がありません。
最後3番目に挙げるのは
編み機に立たせることの出来るコーンの数には制限があるということ
編み機には糸を立てる本数に制限があります。
その制限の数は機種によって違いは有りますが
その本数の中には編み終わりに使用する捨て糸やグランドと捨て編みを分離する
抜き糸などももちろん含まれております。
一般的には5本より多い本数を立てる企画はあまり
工場さんには好まれないというのが私の所感です。
また5本取りでインターシャやジャカードの企画なんていったら
5本×色数 となってしますのでそれこそ厳しいかもしれませんので
こんな場合にも撚糸という必要性が出てきます
但し撚糸や合糸に適さない糸もその糸の種類によってありますので
上記のような要素に当てはまる場合も
単純に本数が多いから撚糸ではなく
状況に合わせた適切な判断が必要となります。
ぜひ参考にして見て下さい
では