ニットの仕上げ加工~風合い出しの洗い加工について~
- ニット製品や糸を生産する工場
- 投稿日:
- 2017-10-02
- (更新日:2020-06-27)
3
こんにちは!もう10月なんですね。月日が経つのは早いですね。
先月9/21~22新潟県五泉市に素材のプレゼン展示会に伺いました。初の新潟でしたが、皆さん、とても温かく接していただき一瞬にして新潟ファンになった八木です。新潟は日本酒の蔵元も日本一の数だそうで、日本酒好きとしては、またプライベートでも訪れたいなぁなんて思ってます。
↑帰りの新潟の空 夕日が綺麗で癒されました
今回、展示会の合間に、五泉市のナックさんにお邪魔して、会社案内と加工のあれこれを教えていただきました。ナックさんはニット製品の原料と製品の企画提案、原料の手配、編み立て、整理加工、縫製、検品、出荷とニットの製造の全ての工程が社内に設備されています。
その中から驚きだった風合いを出す為の、洗いの仕上げ加工をご紹介します。
目次
- 洗い加工
- まとめ
洗い加工
ニットを選ぶとき、手触りや肌触り・着心地など触れた時に感じる材質感って大事ですよね。
ニットの世界に入るまでは、セーターは編み上がった時点で、それなりに肌触りのいいものが上がってくるものだと思っていたんですが、あのカシミヤも編み上がりのものは ‘がさがさ’ なんです。えっ、これカシミヤなんですか!? というぐらいの肌触りで、正直びっくりしました。
洗いの加工は縮絨やミンク加工、パーマック加工といったものがありますが、ミンク加工の仕上がりの 加工前と加工後 の写真を見比べたら、一目瞭然。
左:加工後 右:加工前
↑カシミヤのミンク加工
左:加工前 右:加工後
↑セーブリーナ(ウール85% セーブル15%) のソフトミンク加工
見た目でも全然違いますよね。
洗いの加工は、加工の時間・温度・溶剤で、ふわふわに仕上げたりヌメリ感を出したり、何通りもの風合いが出せるそうです。
まとめ
世の中のニット製品は、ただ編んで終わりではなく、ひとつひとつ肌触りまで作り手の想いが込められてできています。あらゆる過程を経て消費者の手に届きます。製品ができるまで、沢山のプロが携わっています。ニットって奥深いですね。
最後にナックさんの加工工程の写真を(一部)
↑ミンク加工 風合い出しの洗い加工
↑しわしわの編地を蒸気と熱で整えています
↑パターンに合わせてアイロンでカタチを整えているところ
↑リンキング ニット特有の縫製 ハイネックの襟部分を輪に縫い合わせています
↑検品中です 内側から光りを当てて細かく検品
色々ありがとうございました。