ニット製品の輸出入時に発行されるAWBのMAWBとHAWB の違い

  • ニット製品の輸出入

こんにちは。丸安毛糸の前田です。
今日10月10日は何の日? 体育の日と答えてしまうのは私だけでしょうか?
何年か前までは10月10日といえば、体育の日で祝日だったのですが…

さて、今回は前回のAWB には2種類あるというお話です。

目次

  • AWB の種類
  • MAWB とHAWB
  • 終わりに

 

AWBの種類

前回のブログ(https://www.knitmag.jp/19665)でお話した飛行機を使ってニット製品を輸入する際に入手するAWB (AIR WAYBILL)には、
MAWB ( MASTER AIRWAY ) と HAWB ( HOUSE AIR WAYBILL ) とあります。

MAWB とHAWB

MAWB :航空会社が発行するWAYBILL ( 貨物運送状)。
直接航空会社へ輸送依頼した各荷主へMAWB を発行
HAWB : フォワーダー(混載業者)が発行するWAYBILL (航空貨物運送状)。
直接航空会社へではなく、フォワーダーに輸送依頼をした各荷主へHAWBを発行。

(例)
私が航空便の貨物を輸出する際には、フォワーダーを利用します。

(流れ)
フォワーダーは弊社含め各荷主からの依頼貨物を一つの大口貨物に纏める

フォワーダーが航空会社に目的地までの輸送依頼をする

航空会社からフォワーダーへMAWB が発行される


フォワーダーが各小口荷主へHAWBを発行する

私は、添付のようなHAWB NO.が記載されたHAWB を入手すると、

内容( SHIPPER/CONSIGEE / DATE / FLT NO. / VOLUME etc)を確認して輸入側へ渡します。

※ もし、フォワーダーを使わずに直接航空会社へ輸送依頼をすると、航空会社からMAWB を受け取る事になります。

…………………………..  航    空    会    社

……………………. ↓         MAWB を発行          ↓

……………. フォワーダーA                         フォワーダー B

……………. ………↓      HAWB を発行        ↓

……………. 荷主A  荷主B                       荷主 C    荷主D    荷主 E

なぜ、直接航空会社へフライト予約せずに、フォワーダーに依頼する?

航空会社へフライトの予約をしただけで、荷物の輸送手配が終了にはならず、他に税関への輸出申告・空港倉庫とのやりとり・保険付保等をそれぞれ別に
手配が必要ですが、フォワーダーに依頼すると相手国までの手配すべてを手配してくれるからです。
コスト : 小口の荷主が直接航空会社へ依頼するのと、フォワーダーからの小口貨物を纏めたて一つの大口貨物の依頼では、大口貨物の方が、輸送費が安くなる
諸手配 : 小口荷主が直接航空会社へ依頼するとは、 空港から目的空港までの輸送のであり、他手続き、つまり税関や倉庫とのやり取り、保険付保手配など自身でやらなくてはならないですが、フォワーダーを利用とは、これらの諸手続きが含まれており、また経験豊富な知識に助けられる事が多々あります。

終わりに

輸出入に携わっていると、MAWB NO. と HAWB NO. を目にすることはあっても、フォワーダーを使っているので直接両番号を使用する事は無かったのですが、
ずっと気になっていたMAWB とHAWB の違いが今回判明してすっきりしました。

では、また。