ニット製品の輸出入時に発行されるAWBのMAWBとHAWB の違い
- ニット製品の輸出入
- 投稿日:
- 2017-10-10
- (更新日:2020-06-27)
こんにちは。丸安毛糸の前田です。
今日10月10日は何の日? 体育の日と答えてしまうのは私だけでしょうか?
何年か前までは10月10日といえば、体育の日で祝日だったのですが…
さて、今回は前回のAWB には2種類あるというお話です。
目次
- AWB の種類
- MAWB とHAWB
- 終わりに
AWBの種類
前回のブログ(https://www.knitmag.jp/19665)でお話した飛行機を使ってニット製品を輸入する際に入手するAWB (AIR WAYBILL)には、
MAWB ( MASTER AIRWAY ) と HAWB ( HOUSE AIR WAYBILL ) とあります。
MAWB とHAWB
MAWB :航空会社が発行するWAYBILL ( 貨物運送状)。
直接航空会社へ輸送依頼した各荷主へMAWB を発行
HAWB : フォワーダー(混載業者)が発行するWAYBILL (航空貨物運送状)。
直接航空会社へではなく、フォワーダーに輸送依頼をした各荷主へHAWBを発行。
(例)
私が航空便の貨物を輸出する際には、フォワーダーを利用します。
(流れ)
フォワーダーは弊社含め各荷主からの依頼貨物を一つの大口貨物に纏める
↓
フォワーダーが航空会社に目的地までの輸送依頼をする
↓
航空会社からフォワーダーへMAWB が発行される
↓
フォワーダーが各小口荷主へHAWBを発行する
私は、添付のようなHAWB NO.が記載されたHAWB を入手すると、
内容( SHIPPER/CONSIGEE / DATE / FLT NO. / VOLUME etc)を確認して輸入側へ渡します。
※ もし、フォワーダーを使わずに直接航空会社へ輸送依頼をすると、航空会社からMAWB を受け取る事になります。
………………………….. 航 空 会 社
……………………. ↓ MAWB を発行 ↓
……………. フォワーダーA フォワーダー B
……………. ………↓ HAWB を発行 ↓
……………. 荷主A 荷主B 荷主 C 荷主D 荷主 E
なぜ、直接航空会社へフライト予約せずに、フォワーダーに依頼する?
航空会社へフライトの予約をしただけで、荷物の輸送手配が終了にはならず、他に税関への輸出申告・空港倉庫とのやりとり・保険付保等をそれぞれ別に
手配が必要ですが、フォワーダーに依頼すると相手国までの手配すべてを手配してくれるからです。
コスト : 小口の荷主が直接航空会社へ依頼するのと、フォワーダーからの小口貨物を纏めたて一つの大口貨物の依頼では、大口貨物の方が、輸送費が安くなる
諸手配 : 小口荷主が直接航空会社へ依頼するとは、 空港から目的空港までの輸送のであり、他手続き、つまり税関や倉庫とのやり取り、保険付保手配など自身でやらなくてはならないですが、フォワーダーを利用とは、これらの諸手続きが含まれており、また経験豊富な知識に助けられる事が多々あります。
終わりに
輸出入に携わっていると、MAWB NO. と HAWB NO. を目にすることはあっても、フォワーダーを使っているので直接両番号を使用する事は無かったのですが、
ずっと気になっていたMAWB とHAWB の違いが今回判明してすっきりしました。
では、また。