驚くほど白くなる魔法の染料「蛍光染料」の良し悪し。

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こんにちは~。丸安毛糸㈱の織田です。

今年も残暑続きで暑くなるのかな~と思っていたら、9月に入るや否や朝晩はめっきりと涼しくなり秋の気配がする今日この頃ですが皆さんは如何お過ごしでしょうか?私は趣味のゴルフがベストシ-ズンに入るので今からワクワクしています!

私たちニット業界もこの例年に無い早い秋の訪れに店頭や街角では多くのニットを見る事が出来、今シーズンのニットへの期待が高まるばかりです!!

そんな中、冬にも白のニット。。。という方は多くいらっしゃると思います。そうなんです。冬の白は今や鉄板的な手番カラーなんです。

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驚くほど白くなる魔法の染料「蛍光染料」ってご存知ですか?

私たちは仕事上普段の会話から「蛍光染料」と言っていますが、詳しくは『蛍光増白剤』『蛍光漂白剤』と言います。
『蛍光増白剤』は、近紫外部(紫外線)の光を吸収し、青紫の蛍光を発する染料なんです。
その効果は衣類や紙を白っぽく見せるためのものです。
その昔、ディスコ(古い~)やクラブでブラックライトがあたると白しシャツを着た人が青白く浮かび上がった後景を見た事が有ると思いますが、
そう、それがまさに『蛍光増白剤』で真っ白にした繊維ということです。

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ではこんな魔法の様な染剤が有ればどんな繊維でも真っ白になって、超~便利と思われますが、この便利な『蛍光増白剤』にも実はデメリットがあるんです。

太陽光に弱いという欠点があります!

実は『蛍光増白剤』はその種類や使い方によっては黄変することがあります。
『蛍光増白剤』によって白くなった繊維は紫外線を受けて発光体が自発光するためエネルギーを消費しその結果退色が始まります。
原理はこんな感じです。
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まとめ

『蛍光増白剤』『蛍光漂白剤』は繊維製品にはなくてはならないものですがメリット、デメリットをよく考えてより効率的に利用するのがベストではないかと思います!
私たち丸安毛糸㈱ではなるべくその素材の持つもともとの白さを大切にしたくて、極力「蛍光染料」は使わない様にしていますが企画上大切な色を表現したい場合はもちろん使用しています。

是非皆さんも拘りの白で素敵な製品を企画して下さい!

ではまた~。